京都のホテルで大悟失踪事件が起きました^^;
ホテルに到着し、フロントで荷物を降ろし、
レックが車を停めに行っている間、
私がタイゴとチサトを連れてチェックインを済ませることになりました。
大きなホテルのフロントロビーに大興奮したタイゴ。
キャッキャと奇声をあげてハシャギはじめました。
興奮したタイゴは自分のやりたいことで頭がいっぱい。
走り回りたい欲求に駆られて
「お父さん来るまでここに一緒にいてね」
と、私がいくら止めても
まったく聞かずに手を振りほどいて
ひとり運動会をはじめました。
必死で追っかけていってタイゴを引っ掴むのですが、
ゲラゲラ笑って床に転がり、身をよじらせて私の手を逃れてまた走り去ります。
(リーガロイヤルホテルのロビーが広いのよまた^^;)
首が座らないチサトを肩に担いで、家族の荷物持ってタイゴを追いかける…って無理だから!
「たぁいごぉおぉぉ!!」
とジャイアンを怒鳴りつけるジャイアンの母ちゃんのようなドスの効いた声でタイゴを呼びつける私の声がリーガロイヤルホテルのロビーに響き渡り、
見兼ねた(のであろう)ベルボーイが
「私が見てましょうか?」と申し出てくださいました。
これぞ天の助けとばかりに、それではとお願いして、チェックインを済ませているところにレックが戻って来ました。
「タイゴは?」と言われて
あたりを見回すとタイゴがいない。
ベルボーイも沢山いるけれど、どの人かわからない。
ロビーを歩き回ってみましたが、タイゴの姿は影も形もありません。
突然の出来事に我を忘れて慌てふためく私。
小さい子供がいなかったか、ホテルスタッフにてたあり次第に聞くのですが、その姿を見た人はおらず。
チェックインの手続きをして下さっていたフロント係の方が監視カメラをチェックしに走り、
エレベーターに乗ってしまった場合を想定して、客室係にも連絡してもらいました。
それでもタイゴは見つからず。
どうしていいのか分からず、私はロビーをウロウロしながらタイゴの名前を呼び続けました。
ここは日本。
東南アジアのような無差別な連れ去りは無いし、
身代金目当ての誘拐の可能性も低いし。
か、、、神隠し、、、。
さっきのベルボーイも妖(あやかし)?
あり得ないとは思いつつも、
息子の無事な姿を見るまでは頭の中ではおかしな妄想が止まりません。
昔ジョディ・フォスターの映画で、一緒に飛行機に乗った自分の娘が突然神隠しのようにいなくなってしまうという映画があり、その状況が突然脳裏をよぎる私。
誰も息子を知らないような心許ない、足元のフワついた感覚に襲われました。
すると遠くから、レックとタイゴの声が。
レックに手を引かれてやってくるタイゴの姿が遠くに見えて私の方にやって来ました。
椅子の下に隠れているのをレックが見つけたそうです。
だぁぁあぁぁぁ。
気が抜けてヘナヘナになる私。
悪びれた様子もなくヘラヘラ笑っているタイゴ。
「お母さんが呼んでるの聞こえた?」
コクリと頷くタイゴ。
聞こえてたんかぁ。
出て来てくれよぉ( ;∀;)
一緒に探して下さったホテルの皆さんに平謝りしたのは言うまでもありません。
しかし、本当に何もなくてよかった。
こういう風に子供のために頭を下げ続けるんだろうなぁ。
自分の子供の時のことを思い出して、改めて親に感謝なのでした^^;
最後まで読んで下さってありがとうございました。
愛と光をこめて✨
長谷川陽子