リトリートが間近に迫っていて、

日本から生徒さんたちから

各種質問が寄せられています^ ^

その中に喪服についての質問があったので、

最近のタイ国内について少しお話ししようかなと思います。

はじまり・・・

《2016年10月プミポン前国王の崩御》

タイは現在、1年間の喪に服しています。

↓以下は崩御後の「政府からの発表」です↓

・公務員、政府、国営企業関係者は1年間の喪に服し、黒服を着用。

・一般国民は適切な行動を考える。


・・・これにより、

タイ国内ではお祭りは自粛、もしくは規模縮小中です。  

・・・

《崩御直後のタイ》

↓首都バンコク↓
 
バンコクは崩御後、黒一色でした。

ほとんどの人は黒い衣服に身を包み、

街中いたるところに喪中の白黒のリボンが飾られ、

街頭を飾る巨大な看板もほとんどがモノクロのプミポン国王追悼の写真に替えられていていました。

テレビのニュースもモノクロ調になっていて、

その徹底ぶりに驚かされました。

↓チェンマイ↓

チェンマイなどの地方都市はそこまでではなく、街並みはバンコクのように大きく様変わりすることもありませんでしたが、

崩御直後は日本の正月のように街中シーンと静まり返り、活気はなくなっていました。

街には、黒い服を着ている人もいれば、そうでない人もいました。

それでも明るい色の服は避けられて、みな、黒、グレー、白などの衣服を着用していました。

(崩御後、バンコクではすぐに黒い服が製造されて一斉に売られ始めましたが、チェンマイでは間に合わなかったようで、黒服があまり売られてなくて買えずに、首都と地方都市の違いを大きく感じました。)

・・・

《崩御から4ヶ月経った現在》

昨年12月に新国王も無事即位し、

少しずつ、タイ国内も色を取り戻しつつあります。

が、それでも喪中は喪中ですので、

これからタイへ渡航される方は、その点ご配慮ください。

・・・

《まとめ》

現在の服装は

白、黒、グレー、紺などの地味目な色が望ましく、

ビビットな色使いの服装は避けてください。

宿施設内で着てるぶんには構いませんが、

一歩外に出るときはその都度、着替える気持ちでいてください。

{C7ED3D2D-4ED4-4E14-8A84-DE9485F565D8}
色のついた服を着ていても、胸に上写真のような黒い喪章をつけて、喪に服している意を表す人も。

・・・

ところで

西洋人は寒い冬を常夏のタイで過ごすことを楽しみにしており、

現在の自粛ムードに対して

「マジかよ!俺のホリデーどうしてくれんだ!」
 
みたいなことをSNSに書き込んだりして、

タイ国民から猛烈に嫌悪されたりしています。

タイ国民は国王への愛がとてもとても深く、

国の父であったプミポン前国王が死去して悲しみにくれています。

テレビではいまだに国王の追悼番組が流され続け、

お店に行くと、プミポン前国王の遺影が店の一番目立つ場所である、正面玄関に飾られ、

プミポン前国王の作曲した曲を町中で流しています。

タイ政府から観光客への喪服の着用の要請などは特にありません。

観光客からしたら、今までのタイとそんなに大差なく感じるかもしれません。

それでもタイ国民の心中は喪中です。

私はいつもタイへ来る生徒さんに

「海外だからセクシーな服着て羽目外して、楽しんじゃお…という気持ちでは来ないでください」

と言っていますので、

ご理解いただけるかと思います^ ^

ヨガリトリートの皆さんは

ヨガの心を学びにタイに来ます。

国王の喪中は、日本ではなかなか体感することのできない貴重な時です。

そんな時に行かない方がいいんじゃ?などと思う必要はありません。

タイはいつもと変わらず、海外からのお客様を微笑みと慈しみを持って迎えてくれます。

タイ国民の気持ちを尊重しながら

この貴重な時間を過ごして、

見て感じていただけるといいかなと思います^ ^

最後まで読んでくださってありがとうございました。

愛と光をこめて✨

長谷川陽子