次男を生むにあたって、
帝王切開が主流なタイの中、
チェンマイにてなんとか自然分娩が出来る産院を探していました。
私は長男を既に帝王切開で産んでいる上に、高齢出産の域に入るので、ただでさえ自然分娩に肯定的な医者が少ない中で探しているので、捜索は非常に困難でした。
一般的な話としては
日本のような産婆さんもいて、自宅出産もあるにはあるらしいのですが、
日本とは異なり産婆さんに手伝ってもらって自宅出産するのは、病院が無いような山の中の山岳民族のお産の場合だそうです。
病院がないので何かあった時の保証は無く、母子への危険性も高まります。
先ほども書いたようにタイでの出産はもはや帝王切開が主流なので、
大きな病院では基本的に帝王切開を勧められます。
病院に行けるのになんでわざわざ自然分娩したいのか?
自然にこだわる日本人的な思考がないので、いつもこの議論になってしまい、
理解を得られないので、毎度嫌な思いをします。
しかも私の場合は第一子を(バンコクの普通に近代思考の病院にて抵抗に抵抗を重ねた上で)帝王切開で産んだために、
第二子も当然帝王切開になることをお医者さんから申し伝えらました。
帝王切開を推奨するこの国で、お世話になっているチネイザンの先生だけが唯一、私の自然分娩に賛成してくれていて、自然分娩を推奨している病院を探すのを請け負って下さいました。
旦那さんのレックからは、小さい病院じゃなくて、信用できる医者ならば自由にしていい(小さい病院は医療免許が怪しい人とか普通にいるらしいのです。マジか!)と言ってもらっていましたが、
外国人の私には、自力で探すのはとても難しく、頼みの綱はチネイザンの先生のみでした。
藁にもすがる気持ちで先生の回答を待っていましたが、、、
まず先生が知っている自然分娩のお医者さんはみんな高齢で引退してしまっているそうでした。
更に更に
どうやら現在、政府から各病院へ帝王切開の推奨がされているらしく、
自然分娩の推奨病院がなくなってしまったそうです。(なぜ政府がそんなことに干渉するんだろう⁇)
(そもそも日本では自然分娩が推奨されてると見られがちですが、ある日本人のお医者さんに、「自然分娩の方が生命へのリスクが高いので、医者としては自然分娩を推奨してるわけではない。しかし後々の母体への後遺症などを考えての自然分娩が良しとされている。」と言われたことがあります。)
日本で産むことも考えましたが、ギリギリまでタイで仕事をしていることと、
産後しばらく日本から動けなくなってしまうことと、
日本の病院は付き添いの人が同日に泊まれないってこと。(病院で違うのかもだけれど、うちの近所はそうでした)
更に色々無理して日本で産むことにしても、結局帝王切開になる可能性もあるわけです。
(しかも日本にはギリギリまで帰れないから、そんな状態で受け入れてくれる病院があるのかもわからない)
諸々の事情を考えると、
なんかもう、どう考えてもタイで産む方向性にあるようにしか感じられず。
なんだか。。。
帝王切開に抵抗してるのは私だけで、
私の子は帝王切開で生まれて来ようとしてるんじゃないかとすら思えるわけです。
(って書いてたら、突然お腹の中で動き始めるし 笑)
それで自然分娩にこだわって、帝王切開に抵抗して嫌な気分になっていることがバカバカしくなってきて、
帝王切開で出産することに決めたのです。
そしたら突然気楽になってきて。
出産への気持ちが変わったんですよね。
無駄な心配や抵抗がなくなったので、お産へ臨む気持ちが前向きになったというか。
すると不思議なことに、
今までまぁまぁ事務的だった、
かかりつけのお医者さんと通訳さんが
突然フレンドリーになったのです。
2人にはこの病院で出産までお世話になるとまだ伝えていません。
それなのに2人が突然凄く親しげになって、女医さんは私からの質問に笑顔で丁寧に応えてくれました。
通訳さんも今まで話したことがなかった彼女のプライベートの話を突然してくれました。
それは「この病院で自分も子供を帝王切開で産んだ」という話でした。
この病院の安心できるところや、良いところを説明してくれて、日本から送ってもらった産前産後の情報誌などもくださるとお申し出てくれたのでした。
そもそも通訳さんに子供がいるの知らないくらい、全くプライベートの話をしたことがなかったのですが、
今回彼女が色々プライベートの話をしてくれたので、
私も自分の不安に思ってることなどを話すことができました。
「同じ日本人困った時は助け合いましょうね」
なんていう暖かい言葉までかけてくれて、
涙がちょちょ切れそうになりました。
帝王切開にすることは既に決めていたのですが、
女医さんと通訳さんのおかげで、
この病院で産むことに更に前向きになりました。
それにしても本当に不思議な出来事でした。
要は自分が自分の見る世界を作っているわけで、
相手は最初から開いていても、自分が閉じてるから気づかないとも言えます。
が、
レックから見ても驚くほど2人が変化していたそうです。
最初から全くもって嫌な人たちではなくて、むしろ親切で好感が持てる人たちだったのですが、
特に機嫌が良いとかそういう話ではなく、
言葉で表現するのは本当に難しいのですが、
まるでパラレルワールドなのです。
最初から友達だったようにフレンドーになってるのです。
変化したのは本当に私の心だけなんです。
私もレックもそれを肌で感じました。
エネルギーがどれどけ世界に大きな影響をもたらすかを実感したのでした。
と、いうことで帝王切開で産むことになったのでした^ ^
なので出産日も決まるわけです。
この出産日についても面白い出来事があったので、
また改めて書きたいと思います^ ^
最後まで読んでくださってありがとうございました✨
愛と光をこめて💕
長谷川陽子