こちらは東南アジアだからか仏教国だからか、クリスマスムードは全くありません。
日本だって別にキリスト教徒だからクリスマス盛り上がってるわけじゃなくて、企業の戦略みたいなもんなわけですが。
なので、バンコクの大きなショッピングモールとかに行けば少しはクリスマスムードとかがあるのかもしれませんが、
混んであろう時に、(用があるならまだしも用もなく)混んであろう所にわざわざ行こうという事にはならず、
クリスマスの音楽も聞かない、ツリーも見ない、明石家サンタもいない(まだやってる?)クリスマスをもう何年も過ごしてます(笑)
なので普段通りなのですが。
チェンマイに帰ってきて、大悟がラーメンを食べたがるので、夕飯にラーメンを食べに行きました。
そんなラーメン屋さんでの話。
そのラーメン屋さんは(美味くて号泣ラーメン」と言うのですが)、扉がない開放的な空間になっているので、誰でも気軽に入ってこれます。
店内は牛丼の「吉◯屋」のカウンターのようにコの字になっていて、私たちの向かい側のカウンターには大悟よりやや大きめの子供を連れた身なりの良い家族が3人で座っていました。
すると小学生くらいの子供を2人連れた女性の物乞いがやって来て、その家族に手を出しながら何かを話しかけ始めました。
きっと「子供がお腹を減らしてるからお金を恵んでほしい」と、言うようなことを言ったんだと思います。
するとお父さんが女性の物乞いに、壁のメニューを指差して「どれか食べたいのあるか?」と聞き始めました。
私は物乞いの女性はお金が欲しいのであって、ラーメンが食べたいわけじゃないんじゃないかなと思ったりしながら、その様を見ていました。
すると女性はニッコリ笑って「とんこつラーメン」を指差したのです。
お父さんはとんこつラーメンのLサイズを2つ注文しました。
まさか並んで座って食べるの…?
そして、世間話とかしちゃうの…?
と、ドキドキしながらも、様子が気になって見ていると、
お父さんが「持って行かせるから、あっちでゆっくり食べなさい」って、外の席へ座るように促したのでした。
(外の席はキレイな中庭になっていて、夜なのでライトアップもされていて、観光客が飲んだり散歩したりしてる雰囲気の良い席です。)
…これはある意味、神対応なのではないか。。。
物乞いへの接し方っていまだに戸惑います。
お金を恵むって行為が、
なんだか人に上下を作るようで難しいです。
更に「お金を恵んでくれ」と言う物乞いの気持ちなんて考え始めてしまうから、余計複雑な感情になったり。
お金よりはラーメン奢る方がやりやすいです。
が、日本ではそう頻繁に見ない物乞いなのでイメージ湧きにくいかもしれませんが、
衣服は垢やらホコリやらで黒くなっていて、
髪の毛はボサボサで(人のこと言えないけど)
何が入ってるかわからんズタ袋持ってたりして(人のこと言えないけど)
何日も風呂に入っていないすえた臭いもしたりして。。。
正直言って飲食店に物乞いが居座る原因を作るのは、営業妨害にもなりうるし、他のお客さんにも迷惑かも。。。
そういう色んな雑念が頭をもたげるので、なかなかなかなかあのお父さんのようなスマートな対応は出来ないです。
それでも、見ていて大変気持ちの良い光景でした。
店員も追い出さないんですよね。
客の対応見て決めるってカンジなんですかね。
と、いうわけで物乞いのお母さんと子供は美味しいラーメンにありつけたのでした。
神対応のお父さんを見て育つ子供は、きっとお父さんのような神対応がスマートに出来る子供になるんだろうな。
ウチの子も心の優しい神対応の出来る子供になって欲しいな。
(レックも結構神対応してるのできっと出来るようになると思います^ ^)
なんて考える夜なのでした^ ^
最後まで読んでくださってありがとうございました。
愛と光をこめて💕
長谷川陽子