例えば、丹田呼吸というものがあります。
丹田 (ヘソの指三本ほど下あたり) は重要なエネルギーポイントで、丹田に意識をこめて呼吸を繰り返すことで
精神が落ち着き、肚にすわってきて、肚に力を込めることが出来るようになるので、
古くから武道などにも活用されてきました。
この丹田に意識を込める時に用いられるのが丹田呼吸で、肚をぐっと引き締めて、丹田で呼吸を繰り返すのです。
これを読んでいる方は、読みながら是非試してみてください。
実際に肚が引き締まって、安定感が出てくるのが感じられると思います。
丹田は生命力にも深く関係していますから、
続けていると快活になってきて、ヤル気が湧き上がってきます。
この丹田呼吸ですが、実際に呼吸をするのは肺ですから、丹田で呼吸をするというのは物質的には無理な話です。
それでも丹田呼吸には驚くほどの効果があります。
これで言えることは、意識の大切さです。
意識が我々を物質性を越えた、精神性の領域に連れて行ってくれます。
意識はイメージとつながります。
自分の中でしっかりイメージを作り上げ、意識を向けるのです。
「じゃイメージして行えばいいんですね。」という質問があったとしましょう。
つい、「そうですそうです」と飛びつきそうになりますが、厳密には違います。
イメージはイメージにすぎませんから、「イメージしたけれど何も起こらなかった」ということになりかねません。
「イメージしてみる」「イメージすればいい」という言葉には、誰かに言われたからやっているという無責任さが伴います。
「言われたからやったけど何も起こらなかった」と、結局、結果まで投げ出す結果を含んでいます。
イメージと意識をしっかり合わせて集中して行うことが大切なわけです。
更に重ねて言えば、丹田呼吸は単なるイメージの産物ではなく、実際にそこで起こる事象です。
丹田呼吸をする前と後ではアスリートや武術家のパフォーマンス能力能力は全く違いますし、丹田呼吸後に人体の身体は驚くほどの発熱を帯び、体内を計測したサーモグラフィーからも簡単に見て取れます。
このように、単なるイメージの領域を超えて具現化させるためには、意識が大切です。
この意識化がしっかり定まってくると具現化力も強まってきます。
因みに、丹田呼吸について書いてきましたが、丹田呼吸は単なる一例で、丹田呼吸について言及してるわけではないのは言うまでもありません。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
愛と光をこめて^ ^
長谷川陽子