しつこく帝王切開の話です。
先日、人前で帝王切開した時の話をしたら、
眉毛を八の字にして明らかに同情して下さっている方がいらっしゃいました。
笑い話にしたかったんですが、
「それはさぞ大変でしたね」
のスタンスで聞かれてしまうと、笑えなくなるので焦って、聞かれてもないのに過去に痔だった告白までしてしまいました。
( 痔の告白は冷めた空気を更に急速に凍らせるのに充分なネタでした。せっかく暖めていた痔のネタでしたが、使い方を間違えて不発弾のようになってしまいました。)
驚異の帝王切開70%を誇る(別に誇ってはないのか?)タイでは、帝王切開が当たり前のことなのでそれについて日本人のような複雑な感情は何も抱いていません。
(韓国で美容整形が当たり前なくらいの感覚でしょうか。)
海外では西洋医学の発達とともに、手術の技術も向上し、「庶民=自然分娩」「セレブ=帝王切開」という考えの国もあるようです。
タイでも自然分娩が一番安くて、その次は無痛分娩、最後に帝王切開という順番になっており、富裕層は痛みのない帝王切開を選ぶそうです。(私は後陣痛で死ぬほど痛みに苦しみましたが、)
しかも、タイの出産パックは、出て来たてホカホカの赤子と、腹の縫合もされていない状態のお母さんが記念写真をするというものがセットに含まれていたりします。
写真に写るお母さんたちはフルメイクで、出産直後で腹が開いてる状態とは思えない素敵な笑顔で写真に収まり。なんだか日本とは全然違います。
因みに私は突然の変更だったうえに、そんな気分になれなかったので、その記念写真パックには入っていませんでした。
でも今思えばもっと楽しめばよかった!
なんなら全身入るようにひきで撮ってもらって、開かれたままの腹とお医者さんも一緒に記念撮影するというシュールな写真を撮ってもらえばよかった!
というわけで、国が違うと考え方も変わるという話でした。