先日、伊豆に潜りに行きました。

秋口の伊豆は水温も低くなってきていました。

伊豆ダイバーの必需品である六半( 6.5ミリのウェット )はしばらく使用してなかったらゴムが縮んで着れなくなっており(´Д` )

しょうがないから、薄くなって来た5ミリのスーツで水底に着底して一時間も写真を撮っていると、身体の芯から冷えて歯の根はガチガチ。

旦那さんのフードベストを奪って着込んでみたけれど、たいして変わらず、チアノーゼが起きた人のように顔は真っ白になり、唇も紫色になってガタガタ震えておりました。

寒い時のダイビングは結構いつもそんなカンジなんですが、

厳しい水行をこなしたか、もしくは病院の救命病棟にいた方が相応しいのではないかと思われるアダムスファミリーのような形相の私は、楽しい行楽の場に完全にそぐっていません。

とうとう、見ず知らずの心優しきオッ様が

「バブいる?」

と声をかけてきてくれたのでした。

なぬ?バブとな?

普段聞きなれない言葉に思考も追いつきません。


「バブとは、あの入浴剤のバブですか?」

オッ様
「そうバブ。ウェットの中に入れると暖かいよ。」

周囲にいるオッ様たちも「バブ暖かいよね」と、頷いております。

どうやら、日本では(伊豆では?)寒中ダイブにバブが流行っているようです。

バブって「シュワシュワした炭酸で疲れを癒す」みたいなものだと思ってましたが、保温効果もあるとは知りませんでした。

が、その前に何が入ってるか

せっかくのオッ様の有難~いお申し出でしたが、生きてるだけで環境破壊しちゃう人間なれど、地球にお邪魔している気持ちを忘れずに、なるべく意図的に環境破壊しないように氣を使って生きてるわけで。

どんなに寒くて歯の根があわなくても、あのドギツイ色の赤色何号とか青色何号とかの着色料たっぷりの薬剤には何が使われているかと考えると、それを直接海に垂れ流して、お魚さんの住処をバブ色に染めることを想像すると、容易に手が出ませんでした。

( 因みにバブの代替物が、重曹とクエン酸を混ぜれば、簡単に作れます。)

そこまでして潜る必要があるのか。

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私には気持ちがわかります。

私も海の世界に魅了されている人間の1人です。

海の中にはその場所にしか生息しない生物や、また冬の姿というのもあり、それらをまるごと愛している我々なのです。

もちろん、ダイバーは海をこよなく愛していますから、海が汚れるのが嬉しいわけありません。

( シュノーケルで遊んでる人の方が、縦泳ぎなどをして、フィンで珊瑚礁をバキバキ折ったり、あたりかまわずつかまって、魚の住処を壊したりしてしまっても気づきもしないことが多いです。)

ダイビングショップでは海に流れて大丈夫なシャンプーなどを設置して環境に気を使っている傍で、バブ流してたりする。

環境への意識って一部の人だけで、ほとんどの人は凄く低いです。

環境への配慮がちゃんと出来るようになって、自然界と共存出来ることが正しい文明人のあるべき姿と思います。



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