友人のマンションに遊びに行った時のこと。

マンションの入り口に黒い犬が座っていました。

タイでは町中どこにでも犬がいるので、何も思わずに通り過ぎ、エレベーターホールへ入りました。

エレベーターを待っていると、先ほどの黒い犬が入って来て私たちの隣に座りました。

この時も何も思わずに、エレベーターが降りてきて扉が開いたので、エレベーターに乗り込みました。

すると、その犬も一緒に乗り込んできたのです。

その場にいたレック(旦那さん)もレックの友人も何事もなかったようにしています。

んんっ?これって普通のことか…?

頭が疑問符だらけになった私は堪らずレックに質問しました。


「…この犬なに?」

ニヤリとするレック。


「この犬は誰かの飼い犬で自分でお散歩に行ってるか何かなの?」

レック
「違うよ。」


「じゃ何?」

レック
「野良犬。」


「野良犬がエレベーターに乗ってどこ行くの?」

レック
「知らない。」


「???」

質問したら、また新しい疑問符が増えるばかり。

さて、エレベーターは私たちが目指す10階で止まり、扉が開きました。

私たちが降りると、その犬も一緒に降りました。

因みにこのエレベーターホールには階段がありません。

エレベーターの扉は閉まり、犬はエレベーターの前で座っています。


「この犬どうするの?」

レック
「次に扉が開くまで待ってるんじゃない?」

…なんだそりゃぁ。

タイでは当たり前のことなのでしょうか?

そもそも日本には野良犬がいないからこれが普通なのかどうなのか私には見当つきません。

(日本では犬が歩いていると、どっかの誰かが大騒ぎして、ご丁寧に保健所呼んで、連れてかせて殺させるので。)

こういうところにも、タイの大らかさが滲み出てると思います。

また別の日。

同じように友人を訪ねました。

今日は入口に黒い犬の姿がありません。

エレベーターがやってきて、扉が開くと…

^_^;…いた。

中に例の黒い犬が寝てました。
photo:01


ん?まさか。

このエレベーターがこの犬の家?

主⁈

誰も住んでない空き家に住みこんだホームレスのようなことか?

だとしたら、私はこの犬が侵入者と思っていたけれど、この犬にとっては私たちが侵入者なわけで、最初の時について来たのも監視されていたわけで…。
photo:02


それにしても誰が来ても吠えるでもなし、

結局この犬は何をしてるのだ?

んん~。

犬じゃないし、わからんっ!

まぁひとつだけ言えるのは…

平和だなぁ

ってことでしょうか^_^;