タイでは一年の半分が雨季です。

雨季の終わりかけ三ヶ月間、お坊さんはお寺にこもります。

自然界の動物が活発になるこの時期、道を歩いていてうっかり小さな虫などを踏んで無用な殺生を重ねないように、動物に場所を譲って、その期間は静かに過ごそうという考えのもとのようです。

タイに来て、東京にいる時よりもアヒムサの意味をよく考えます。

東京ではあまり虫がいないので、アヒムサは机上の空論に近い感覚が拭えません。

アヒムサ(非暴力)=動物を殺さない=ベジタリアン

という考えをもち安心する人がいるかもしれませんが、野菜にも無数の虫が付着しており、食すためにはそれらを取り除かなければならず、無殺生というのは無理に等しいわけです。

都会にいるとそれらの処理は目に見えないところで誰かがやってくれて、私たちは見たくないところを見ずにすみ、キレイになったものを食べるだけだったりしますが、タイではそういうわけにはいかないので、いちいち考えさせられます。

私たちは必ず何かの犠牲の上に生きています。

だから感謝。

一寸の虫にも五分の魂

いつも感謝の気持ちをもって地球にいたいと思います。



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