と、いうわけで、自分なりに話したらこんなカンジになりました。

桃太郎が鬼子島に向かって歩いていると、向こうから犬がやって来ました。


「桃太郎さん、美味しそうな団子を持ってますねぇ。少し分けてもらえませんか?」

桃太郎
「今から鬼子島に行くからついてくるならあげるよ。」


「本当ですか?行きます行きます!どこでもついて行きますとも!」

というわけで、団子につられた犬と桃太郎が歩いていると、向こうから猿がやって来ました。


「あれ~、桃太郎さん。どこに行くんです?」

桃太郎
「今から鬼ヶ島に鬼退治に行くんだよ。」


「それは素晴らしい行いですね!よし、あっしもひと肌脱ぎましょう!」

桃太郎
「えっ、ついてきてくれるの?」


「他ならない桃太郎さんのためですからね!…ところでその腰にぶら下げてるのは吉備団子ですよね?その代わりと言っちゃあなんですがぁ…少々分けてもらえませんかね?」

そうなんです。
実はおばあさんは、ミシュランの3つ星を獲得した過去のある団子屋で、インターネットスイーツランキングは10年連続1位。にもかかわらず1年に一度程度、気が向いた時しか団子を作らず、販売わずか10分で完売してしまうという幻の吉備団子屋さんなのでした。

猿はネットオークションで桃太郎の吉備団子を販売して大儲けしようと目論んでいたのでした。

さて、一行が歩いているとキジに会いました。

きじ
「桃太郎さんどちらへ?」

桃太郎
「鬼ヶ島に鬼退治に行くんだよ」

きじ
「おおっ、あの突然やって来て、日本に住み着いた異国人のことですね!彼らは我々の土地や文化を荒らし、家畜の肉を食べ、酔っ払って往来を闊歩し、目に余る存在です。よろしい!私も行ってお手伝いしましょう。」

桃太郎
「それはかたじけない。ではお礼に吉備団子をお譲りしましょう」

こうして正義感というか、縄張り意識の強いキジが加わり、一行は鬼ヶ島に辿り着きました。

鬼ヶ島では鬼たちが火を焚き、酒を酌み交わしていました。

桃太郎
「あなたたちが噂の鬼ですか」


「ジャパニーズサムライが私たちに何の用デスカ?」

桃太郎
「私たちの村が、あなたたちに荒らされてとても迷惑をしているのです。今後そのような暴挙は謹んでいただきたい。」


「あぁ、あの無農薬野菜を取り扱った野菜の村デスネ!あそこの野菜は身体にいいから欠かせません。残念ながらご希望にはそえマセン!」

桃太郎
「せめて金を払え~!」


「この国の通貨は持ってないデス!」

と、こうして闘いが始まりました。

ところで実はおばあさんの吉備団子には秘密があったのです。

桃太郎は数十年前、大きな桃に入って川を流れて来ました。

おばあさんは桃太郎の桃を乾燥させてほんの少し吉備団子に混ぜると、吉備団子が極上スイーツに早変わりしたのです。

この桃太郎印の吉備団子のおかげでおばあさんは一躍有名になったのでした。

今回は桃太郎のために桃の粉末を大量に吉備団子に混ぜて桃太郎に持たせたのでした。

吉備団子を食べた一同は信じられない怪力になり、襲いかかる鬼たちをちぎっては投げちぎっては投げ。

(食べないつもりだった猿も皆の姿を見、また鬼に襲われる危機感から吉備団子を食べるしか選択肢はなく、左うちわの夢は辛くも破れたのでした。)

これは叶わないと思った鬼たちはあっという間に降参しました。

桃太郎
「野菜が欲しかったら働きなさい!」


「わかりました!桃太郎さん、実は折り入ってお願いがあるのですが。エヘヘ。お詫びを兼ねて、私たちの宝を献上します。その代わりと言ってはなんですが、隣の悪魔島の悪魔たちとの縄張り争いが近年悪化してきてまして。もしもの時は用心棒として助太刀して頂けないでしょうか!」

桃太郎
「持ってんじゃん…。まぁ僕でよければいつでもお助けしますよ。」


「それではこれは頭金です。実際に戦闘があった際には残りもお支払いいたしますので!」

こうして桃太郎は村に金銀財宝を持ち帰り、村の人たちに大喜びされたのでした。

めでたしめでたし。

(^◇^;)桃太郎ってこんなハナシであってますか?






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