既に四半世紀近く過ぎておりますが、著者にも十代の頃がありました。

その頃の友人に言わせると、見た目は何も変わっていないそうです。

中身に関しては「当時も頭おかしかったけど、さらにおかしくなったね」という評価です(^◇^;)

さて前回、中学校の時の演劇部の話をチラリとしましたが、今回も中学校の時の話です。

突然、甘酸っぱい話になります。

著者の顔を知っている方は私の顔など想像してニヤニヤしながらお楽しみ下さい。

当時の私にはつきあっている彼がおりました。

中学生のお付き合いですから、手が触れちゃったキャッみたいな、なんかそういうカワイイお付き合いでしたが、それでも中学校内で男女交際している人が少ない中のことだったので、衆人監視の中にありました。

私の彼は野球部のエースピッチャーで、

まるで、あだち充の漫画にでも出てきそうな、爽やかな好青年でした。

恋に恋するお年ごろの私は、自分が漫画の主人公になったような気分で毎日脳内バラ色に生きておりました。

そして当時、演劇部だった私が演じた役は

不思議の国のアリス。

女の子なら誰でも夢見る、あこがれの二次元キャラを演る機会を勝ち得たのです。

運動会の部活紹介パレードではアリスに扮する私が、父兄や全校生徒の前で軽やかに舞い踊って演劇部を紹介しました。

(はい、そこ!吹き出さない!)

更にその前の役はティンカーベル。

新人勧誘の部活紹介の時もティンカーベル姿で登場し、全校生徒の前で軽やかに舞い踊り、新人勧誘の場を盛り上げたりしておりました。

(他の部はみんなユニフォームで出てるのに、陽気な衣装を着て妖精になりきる私は、見る人が見たら頭のネジが飛んで見えてたことでしょう)

爽やかな彼がいて、可愛い衣装を着て楽しい役が出来て、そこまでは人生の春でした。

そのあとに、前回ご紹介した「劇団四季」の「夢から醒めた夢」を上演しました。

そこで私はいきなり役柄の方向転換をし、地獄の悪魔の役を演じることとなりました。

中途半端が嫌いで、徹底的に役を作り込む私は

金髪に染めた髪をおっ立てて、デーモン小暮の化粧を施し、

「この偽善者どもめが!!我輩が全員まとめて地獄に送ってやるわいっ!グハハハハハ!」

と、ダミ声で怒鳴りまくるという、名演技を果たしたのでした。

身長約150センチのデーモン小暮ってのもギャグですけど、とにかく中学校の男子にはデーモン小暮閣下に扮する彼女は刺激が強すぎたのでしょう。

公演の直後に彼から別れ話を切り出されたのは言うまでもありません…(^◇^;)

(↓ここからは妄想的な話なので真面目に読まないで下さい…)

…今思えば!

演劇部の中に「異性交遊撲滅運動」のメンバーが1人か2人いたのかもしれません。

いやもしかすると全員そうだったのかも(O_O)

なぜなら演劇部という妄想軍団において、リア充で彼氏がいたのは私だけ。

しつこいけれど当時の私の愛読書は「ときめきトゥナイト」。

そしてもう一つの愛読書は岡田アーミンの「ルナティック雑技団」。

実はアリスもティンカーベルも「可愛さ」より、「おいしさ」を求めた結果に獲得した役だったため、

悪魔役が一番おいしいと部員たちから焚きつけられた私は食いつかずにいられないのでした。

おいしさを求めて女を捨てると男は逃げると気づいた時には後の祭り。

キャラは一貫させないといけません。

それにしても、アリスの彼女が突然、デーモン小暮閣下になった彼の衝撃は凄まじかったでしょう。

まさに悪夢。

まさに聖飢魔II。

どんなに自分の全てを知ってもらいたいと思ったとしても、今の恋愛を長続きさせたい方はデーモン小暮閣下にはならないことをオススメします。



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