レックの家はタイの伝統的な建築様式のおうちです。
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タイの伝統的な家屋は高床式住居で、自然に生息する動物や蛇の侵入を防ぎ、床下からの涼しい風を屋内に取り入れ、また雨季の洪水を凌ぐという、機能的な家屋なのです。

現在はタイも都市化が進み、伝統的な家屋は少なくなってきましたが、私たちはその高床式の家屋に住んでます。

ところで、うちの場合は一階部分が駐車スペースになってます。
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レックのお父さんとお兄さんは車のエンジニアで、うちには車のパーツがゴロゴロ転がっています。

みんな車が好きで、夜中にお兄さんと弟はカーステレオで音楽をかけて車を眺めてお酒を飲んだり、雑誌(モチロン車の雑誌)を読んだりしています。

最初この光景を見た時は衝撃でした。

まるで車庫が彼らのリビングのようなのです。

車の前で、クーラーボックスに氷をいれて冷やしたビールと七輪に日をおこして焼いた肉を食べてる。

部屋があるのに部屋は寝るだけで、家にいる時は基本車と一緒。

どんだけ車が好きなんだぁ。

頭文字なんとかとか湾岸なんとかとかの車好きの人がいっぱい出てくる漫画とか映画の登場人物みたいだ~。(読んだことないけど… )

と、車庫に住んでる兄弟たちのことを好奇の目で見ていましたが、最近新しい事実が発覚しました。

先日、やはり高床式家屋の友人の家に遊びに行った時のこと。

高床式家屋は二階は室内になっていて、一階は外になっているのですが、いつもこの一階部分に通されてお茶をふるまわれます。

二階の家屋内はどうなってるのか聞いてみると、寝室になっているそうです。

「じゃ、リビングは?」

と聞くと、

「ここ。」

という答えが。

え!ここ?

リビングだったの?

中庭的立ち位置の場所かと思ってた…。

暑いタイでは熱気がこもる室内よりも風通しの良い戸外で過ごす時間が長いのです。

「ん?てことはつまり、うちのガレージだと思っていたあそこもリビングに相当するの?」

「そうだよ。」

車があるのはガレージ…

屋外にあるのは中庭…

リビングというものは当然部屋の中にあるものと決めつけていたのですね。

ところ変われば常識も変わる。

固定概念を覆す出来事が外の国にはたくさんあるもんです^ ^










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