一週間ほど前でしょうか。

大悟がレックを父と認識した瞬間がありました。

やっと視力が定まってきて、色んなものを認識し始めた矢先、レックの顔を凝視して

「あ、この人がお父さんだ」

…と。

正確にそのように思ったかどうかは分かりませんが、

「いつもそばにいて面白い声出して遊んでくれるひょうきんな人はこの人だったんだ」

と、「声と顔」が一致した瞬間だったように思います。

面白いもので、見てるこちら側にも「あ、分かった」というのがわかりました。

因みに私への認識は一ヶ月も前のことです。

それまでは、お義母さんの方が泣いた大悟を抱いてあやすのも上手いし、私についてはただの「乳」(それは言い過ぎにしてもね…^◇^;)としか思われていない節がありましたが、一ヶ月ほど前でしょうか。

まだ光るものや動く物に反応する程度から、ようやく物の輪郭が捉えられるようになってきたであろう頃に、突然私の顔を凝視ししてきたのです。

それまでのような「なんとなく」とは違い、目と目がしっかりと合っているのを感じ、長い間私の視線を捉えて離さないのです。

レックが羨ましがって横から割り込んでも、まるでそこには人がいないかのようにそちらは見ずに、あたかも私だけがこの世に存在するかのように見つめていました。

あぁこの人だ。

この人の中に僕はいたんだ。

それはまるで、胎内で聴いていた私の声と、今目の前にいて話している私とが一致した瞬間のようでした。

その時突然、次元上昇が起こり、大悟とつながりました。

世界が輝いて、涙が溢れました。

子供の視点の美しいこと。

子供達にとっての世界は新しい気づきと希望で溢れているんですね。

それからは私を「乳」以外のものと認識したようで私の抱っこで寝てくれるようになりました。

その後更にレックのことも認識して、

レックと遊んで、私と眠る、

みたいなパターンになってきました。

こうやって父と母になっていくんですね。



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