人は死んだらどうなるか?

死がどういうものか誰にも分かりません。

死後の世界も誰にも分かりません。

お釈迦様は生前、決して死後の世界に対して語らなかったそうです。

それについて質問されると基本的にはノーコメント と応えたそうです。

また死後の世界について、
お釈迦様が用いた毒矢の例えがあります。

~お釈迦様の毒矢の話~

摩邏迦というお釈迦様の弟子が、死後の世界についてお釈迦様に執拗に質問しました。

その時、お釈迦様は摩邏迦にこんな話をしました。

毒矢で打たれた男がいたとする。

医者が男を治療をしようとすると、男は医者を治療を受けようとせずにこう言った。

「治療をする前に、まず私を打った犯人を探してください。そしてその犯人にどんな弓と矢を使い、どんな毒を用いたのかちゃんと聞いてから治療をしてください。」

お釈迦様は摩邏迦にこの男についてどう思うか聞きました。

摩邏迦は

「愚かな男ですね。そんなこと気にしているうちに、やがて男は毒がまわって死んでしまうでしょうに。」

と、こう答えました。

するとお釈迦様は摩邏迦に

「お前の質問も同じ事だよ。」

と、こう言いました。

死後の世界についてあぁでもないこうでもないと、今から心配したところで、生きている私たちにはわからないことです。

そんな事を心配するよりも、今を一生懸命生きなさい。

今、目の前に苦しみがあるのなら、それから解き放たれるように務めなさい。

これがお釈迦様の教えです。




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