さて、お葬式まだ続いてます。

今度はおうちに僧侶を呼んで、亡くなった人を慰めながら、おうちを清めてもらいます。

これが大変でした。

一週間かけて毎日お家の大掃除。

タイの伝統的な家屋は、居間などが半外になっているので、土埃や葉っぱが容赦なく吹き込んですぐ埃っぽくなります。

通常、これだけの大きさの家にはお手伝いさんに来てもらうのですが、おうちの方針でうちにはそういう人がいないうえに、日中ほとんど出かけているため家の手入れがほとんどされていない状態…(^_^;)

みんなで慌てて掃除しまくりました。

部屋も何もかも全て、僧侶に入って清めてもらうので、とにかく掃除しまくる毎日でした。

が、この炎天下ですから思うように作業がはかどらずドクロ

ちゃっと動くと汗ダラダラだから日に何回も行水することに。

私などは妊婦なのであまり動くと調子も悪くなるし、なんか色々大変でした。

まぁそんなこんなで、なんとかかんとか当日にこぎつけました。

当日と前日は親戚一同で僧侶のためのご飯を作りました。
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私もお義母さんからのリクエストで日本のカレーを作りました。

レックはトンカツ揚げました。
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他のメニューは何かと言うと、グリーンカレーにレッドカレー、マサマン…(ってカレーばっかじゃん!)

その他にも海鮮春雨サラダ(ヤムウンセン)、ナスのはさみ揚げ、トムヤンクン、豚肉の生姜炒め、ダック、マッシュルームの甘いスープなどなどなどなど…。
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どんだけあるんだ~。

凄いです。
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親戚5家族がそれぞれ、何かしら作ってるからものすごい量になりました。
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デザートも各種フルーツ、スイートが沢山用意されました。
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これだけ食べたら一日一食でも十分でしょと思わずにいられないのでした。

さて、万を持して僧侶の登場。

20人の僧侶がやってきました。

オレンジ色の袈裟が美しいです。

日常の風景に霊性が重なる瞬間はある種の感動を伴いました。
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早速2階のスペースで僧侶のチャントが始まりました。

私は家事をしながら、ちょっとだけ参加させてもらうつもりで、端っこに軽く座ったのですが、座って目を閉じ手を併せていたら、なんだか物凄く暑くなってきました。

日向にでも座っているのかと思いながら、垂れる汗をそのままにしておいたのですが、ふと顔に手をやると、それは汗じゃなくて涙だったのです。

私泣いてるの?

と、自分でもビックリするくらい、その時は感情と肉体の反応が別になっていました。

親族の前でお祖母ちゃんとの付き合いが短い私がおいおい泣いているのも失礼な気がして、涙を拭っていたのですが、拭っても拭ってもなみだはとめどもなく溢れ続けるのでした。

なんだかとてつもない浄化を感じました。

私は出産予定日が近いので、この浄化は必要な儀式として受け入れさせて頂きました。

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最後に僧侶が家中を聖水で清めて下さり、全てが終了しました。



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