先日、久しぶりに「ショーシャンクの空に」を観ました。

十何年も経つのでしょうか。

当時の私の一番のお気に入りの映画でした。

ティムロビンスの演技が素晴らしい、涙なしに観られない素晴らしい作品と記憶していました。

一度も観たことないという旦那さんに勧めて2人で観ることになったのですが、

始まってみると暴力ありレイプありのかなりエグいシーンが続き「これが君の一番のお勧め?」という旦那さんの心の声が聞こえてきそうなシーンが続きました。

それで気づいたのですが、当時の私は「陰からの陽」とでももうしましょうか。

「苦しいところからの喜び」のような二極性理論にドップリはまっていたということを認識したのでした。

世界に生きる人って二極性が好きですよね。

苦しいから楽しいがある。

良いことばかりじゃないけれど、悪いことばかりじゃない。

そういうものはあってもいいけれど、それが自分だと思ってしまうと、生きるのが辛くもなってきますね。

特に世の中とはそういうもの。みんなそうなんだから自分も我慢しなきゃと思っていると本当に辛いものです。

辛い時は「これは一生続かない」と、そのあとに来る(と必死に信じる)楽にすがって生きなければならないし、楽な時もまた「これは一生続くはずない」と諦め、そのあとにやってくるであろう嵐に備えて生きる…。

これが人生では、生きていて楽しいとは言えないのではないでしょうか。

これでは外側の世界と闘うのに必死で内側になんて目が向く筈かないです。

この世は幻。

その幻を作っているのは自分自身。

そこに捕らわれて本質を見なくなっているけれど、神様とつながる至福の自分はいつも自分の中に存在している。

そうと分かって生きていれば、幻の舵取りは簡単になっていきます。

心のバランスを崩さずに生きて行くためには、いつも心の内側を見て、その声を聞いて生きて行くのが大切ですね。

と、いうわけで、「ショーシャンクの空に」の見方は変わってしまったものの、いつ観ても名作は名作なのでした。




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