昨夜から今日にかけて、ヨン様が新しい子供達を産みました。
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最初の一匹は死産でした。

ビックリしたのが、私とレックがいる場所にヨン様がわざわざやってきて、レックに報告し始めたことです。

その時は出産したことも死産だったことも知りませんでした。

とりあえず、ヨン様に連れていかれるまま庭の竹林の中に入ってみると、そこにヨン様が子犬を産み落としていました。

しかしその子犬は死んでいたのです。

子犬のそばにうずくまるヨン様の頭をレックがしばらくなでてやっていました。

そしてレックはおもむろに子犬をすくい上げてさっさと庭に埋めてしまいました。

ヨン様もしばらくは子犬を探していましたが、すぐに次の出産の準備のために気持ちを切り替えたのがわかりました。

…という一部始終を遠巻きに見守る私。

ええ!

あんたヨン様の旦那さん⁈

入れないんですけど!!

…なんでしょう、このカンジ^_^;

サイレントムービーのように一言も交わされないんだけど、そこにドラマがありました。

レックはヨン様の旦那さんでなくて、飼い主なんですよね。

強烈な主従関係が、夫婦愛のようにもみえたのです。

犬と人間の凄い信頼関係みたいなものをみました。

ってか、近所の子犬の父親であろうオス犬も来ましたけど、それは寄せ付けないんですわ。

オスは本当に種でしかないんですね~と、ここでも感心。

というわけで、ヨン様は時間をかけて更に8匹の子犬を産みました。

うち1匹は死産でした。

レックいわく、犬のお産の時に何匹か死産が交じっているのは当たり前だそうです。

産まれてからしばらくして死んでしまう子もいるそうです。

犬は安産の象徴なんていいますが、こういう現実もあるんですね。

これだけ医療が発達して人が死ななくなる前の時代(16世紀)は、病気や事故で子供が死にやすかったために、人間もみな子沢山でした。

タイでは犬猫の去勢手術もしないし、放し飼いだし、日本と比べてかなり自由です。

その分、交通事故にあったり、流行病にかかる率も高いので、生命のサイクルが早いです。

それでも次々と新しい生命がまた産まれてくるから、健全な循環があると言えるのかもしれません。

朝起きて、8匹のうちに1匹死産の子犬を見つけましたが、ヨン様も昨夜死んだ1匹の時のように構ってはいられません。

他に護るべき、育むべき7つの生命があるのです。

神様に与えられた自分の仕事を粛々とこなすヨン様の姿に凛とした美しさを見たのでした。

ヨン様、カッコよすぎますキラキラ




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