11月1日のはるちゃんとのリトリートの直前にお寺に行って、


全ての生きとし生けるものへのお祈りをしてきました。


お寺の前は市場になっていて、魚やカエルや亀が売られています。


タイでは徳を積むことが心の浄化につながると考えられ、


ここで買った動物たちを目の前の川に放流するという行為をみなで行い徳を積むのです。


ところが、放流された動物たちは長い間、狭いところに閉じ込められていたせいか、


泳ぎ方を忘れてしまったかのように、その場に留まってしまいます。


するとお店の人がまたその動物を捕獲して売る…と、こういうことが繰り返されています。


お店の人が儲けるだけで、本当の意味で動物を助けることにはなりませんから、いつも私たちは買いません。


が、この前日に知りあいのヒーラーの方から


「ようこちゃんの周りに緑色に光るキレイなカエルが視える!カエルがいたら大事にしてね!」


と言われていたのです。


そしてこの日、市場を歩いていると網にモーレツに詰め込まれたカエルの束が目に飛び込んできました。


「レック!カエル!!」


しかし…カエルはカエルでも、そのカエルは黄色いイボガエルでした。


カエルは放流用だけでなく、食用としても売られています。


「緑色じゃないけれど…カエルはカエルだよね…」


その場で20匹ほどのイボガエルを網ごと買い上げました。


カエルの横には大小様々なサイズのカメも売られていました。


「レックー。カメが…。」


と、いうわけで体長50㌢はある大カメから中小色んなカメを業者のように買い取りました。


あまりにも大量のカメとカエルを勢いで買ってしまい、自分たちももう何が何だかわかりませんでした。


目の前の川に放流するとまたお店の人に捕まえられちゃうので、


家に連れ帰って庭の川に放流することにしました。


レックのおうちには大きな川が流れています。


生臭さに我慢して家に連れ帰りました。


お店の人は私達が食べると思ったのでしょうか。


カエルの袋がキレイに密閉されています。


急がないと大量のカエルが車で窒息死してしまう!!


もう善い事してんだかなんだかよくわかりません。


必死の思いで家にたどり着き、早速水辺で袋から出してやりました。


私たちの想像ではカエルたちは大喜びで水の中に帰って行くはずでした。


ところが、カエルたちは袋から出されたそのままの状態で幾重にも重なったまま微動だにしません。


犬たちがやってきました。


「獲物獲物♪」と目をキラキラさせながら興奮して跳ね回っています。


「こらー!匂いかぐな!!」


とカエルと犬に気を取られているその瞬間、弾丸のようにもの凄い速さでカメが1匹、また1匹と川に飛び込んであっという間に姿を消したのでした。


カメってあんなに動きが速かったんですね。ビックリしました。


あまりの速さに犬たちもその場に立ち尽くしていました。


問題は残ったカエルたちです。


死んだふりでもしているかのように、微動だにしません。


このままでは犬のご馳走になってしまいます。


レックがカエルを掴んで水に投げましたが、その度に慌てて泳いで岸に戻ってきてしまいます。


完全に生きる気力がありません。


再度レックが水の中に投げました。


その途端犬がバシャーンと水の中に飛び込んでカエルをパクッ。


「こらー!!!味見するなぁ!!!」


…カエルは数日で姿を消してしまったのは言うまでもありません。


やっぱり気力って大事だなぁ。


カメはどうしたかというと、それから一度も姿を見ていません。


うちの庭も川も広いので、我々に見つからないところで伸び伸び生きているのでしょう。


私のエゴですが、毎日庭で戯れるカメとカエルが見たかったです。


私のエゴなんですが…(^_^;)