周りの人に「あの人同じ服ばかり着てる」「流行おくれ」と思われたくないと思っている時は、


季節が変わるごとに服を買い続けないといけなくなります。


日本などは四季がめまぐるしく変化しますから、


それこそ四六時中服を買い替えないといけないことになっていきます。


このように周りの眼を気にして生きていると、


逆に「同じ服ばかり着ている」人や「流行おくれ」な人が気になり、


自分がそういう人の陰口を言う側になっていたりします。


で、自分で言っているから、自分は言われないようにと更に買い物をしないといけなくなるわけです。


「外側のマテリアルワールド(物質世界)ははかないもの。


新しい服を買ってもすぐにまた新しい服が欲しくなる。


美味しいものを食べてもすぐに違うものが食べたくなる。


物質欲が満足することは無いので、外側の世界に執着すると虚しさだけが残る。」


と、私の師であるダーマ先生はよく言っていました。


(言われるたびにマドンナのマテリアル・ガールが頭を巡ってしまう当時の私でした)


実際に周りの眼を気にしないで済むようになる方法というのがあります。


それは簡単な方法で、


毎日毎日同じ服を着ていくのです。


洗濯せずに同じ服を着続けると言っているわけではありません。念のため。


最初は周りの人に色々言われるかもしれません。


「また同じ服着てる」「あの人お金ないんじゃない?」「どうやら借金で大変らしい」


それがどうしたというのでしょう。


人のうわさも75日。


そのうち人々は興味を失い何も言わなくなっていくものです。


人は自分が理解出来ないものに対して「あぁこの人は変わっている人なんだ」と片づけます。


自分も「変わってる人」を拒絶し、「普通」になろうともがくのをやめると結構楽になるものです。


私の瞑想の兄弟弟子は普通に会社勤めをしていましたが、昼間の休憩時間にオフィスで毎日瞑想をしてい

ました。


当時は今ほど瞑想をする人が一般的でなく、彼の見た目もかなりな修行僧な彼なので


会社では相当奇異な目で見られていました。


面白半分で「瞑想するとどうなるんですかぁ?」と声をかけてくる人もいました。


しかし、2年も続けていたら、そのうち会社の休み時間にみんなに瞑想を教えてほしいなどという声が上がりはじめ、会社に瞑想の時間が出来たそうです。


今では独立して瞑想・ヨガ道場を立ち上げています。


頭の中の容量は決まっています。


余計なことで頭の中がいっぱいだと、本来考えないといけないことを考えるスペースがなくなっていきます。


多少のストレス発散ショッピングは楽しいものですが、「それをしないといけない」という思いにとらわれないようにしていくことも大切です。


・・・


と、いうわけで、周りの眼が気になって服への執着が断ち切れない買い物依存症の方には


同じ服を着続けるという荒療治をおススメします。


ただし、「身を清浄に保つ」というのはキレイなエネルギーを作る為にとても大切なことです。


全然洗濯しなかったり、お風呂に入らないなどで、臭い匂いを発したりしてはいけません。


森に棲む行者になるなら、それこそ一切の執着を断ち切るためにそれもありかもしれませんが、


街に住んで人とかかわって生きていくことを決めた人は周囲との調和も大切です。


何より、汚さになれるとキレイなエネルギーに鈍感になってしまいます。


私の師匠たちはみんな服装にとても気を使っています。


新しい服は買わないけれど、いつもキレイにしていて、みんなとってもお洒落です。


周りの人が不愉快にならない程度の身だしなみを心がけるのは大事なことですね。