スコラ哲学を大成した聖トーマス・アクイナスはナポリの教会で行ったミサの最中に深い神秘的な内的視野が開かれる経験をし、こう語りました。

今や神によって開かれたわたしの目には、


わたしがこれまで講述してきた事柄などはまるで藁くずのようにくだらなく見える


聖なるものから直接得られる知識の素晴らしさに圧倒された彼は、それ以来人間の推測的知識に全く興味を示さなくなりました。


我々はついつい外側の世界にばかり目を向けて内側の世界を軽視しがちですが、本当に大切なものは全て内側からやってくるのです。


外側だけを追って生きることはとても辛いし、孤独だし、虚無を生みます。


内側には全てをつなげる真理が広がっています。


それを知れば孤独や虚無から解放され幸せになれます。


・・・


またソクラテスはこんな言葉を遺しています。


私のしっていることといえば、自分が何も知らないということだけだ

全て知っていると驕ってしまえば、そこで満足してしまいそれ以上のものを得ることは出来なくなります。


「本当は何も知らない」ということを認めてしまえば、人に対する態度も変わってくるし、見る世界も変わってきます。


つねに子供のような探究心をもって生きていきたいですね。