「今日は電気がないところに行くよ。シャワーもないから今のうちに浴びておいた方がいいよ。」
と友人に言われ、今滞在しているボートハウスからジャングルかどこかの別の宿に移動するのだとばかり思っていました。
「ご飯も自分たちで作らないといけないから今から市場に買い出しに行こう。」
と、いうことで市場に買い出しに行きました。
大量の野菜に肉と魚、飲み物とされを冷やす氷、それからタイ人が大好きな歯茎がガチガチするデザートを購入してボートハウスに戻ってきました。
てっきり荷造りをはじめるのかと思いきや、タイ人どもは呑気に釣りを始めました。
全ての予定を把握したくなるのが日本人ですが、日本のルールは通用しません。
たいていの場合「マイペンライね(問題ないよ)」「サバイね(楽にいこうよ)」という答えが返ってくるのがタイ人です。
「行く」と聞いていていつまでも出発せず…ということはザラです。
チェンライにいた時は「明日出発する」と言いながら、結局1週間経っていました。
こういう時は変にヤキモキせず楽しんだもの勝ちです。
私も待つスタンスをやめて呑気にビールを飲み始めました。
しばらくすると、宿の女の子が大皿にいっぱいの焼き飯を持ってきました。
「あぁこりゃいよいよ今日は移動なしだわ…。」と思っていると、急にボートハウスの周りが騒がしくなってきました。
宿のおばちゃん達が七輪や大量の調理用具を運び込んできました。
宿のおじちゃん達が私たちのボートハウスと桟橋をつなぐロープを離しはじめました。
さらに私たちのボートハウスのついているシャワーに水を送るパイプをノコギリで(!)切断し始めました。
完全にボートハウスを離脱させたところで今度はボートハウスを小さなボートに結び付けました。
なんとボートハウスごと湖の真ん中に移動させるわけです。
母船にいくつもの小型船がくっついていて、宿泊客の要望で、1つずつの船を切り離して湖の真ん中に移動させるわけです。
なぬ~。マジかぁぁぁ
これには心底驚きました。
TV番組でしか観ないような驚きの光景でした。
行程を見ながら「マジで…マジで…?」と呆気にとられながら、そして興奮を隠せずに見つめ続けました。
それにしてもシャワーのパイプを切断したのには驚きました。
日本じゃ絶対ありえない合理的でない作業です。
小さなボートに牽引されて私たちのボートハウスは湖の真ん中に出発しました。
どんどん岸から離れていきます。
湖の真ん中に到着すると、牽引していた船は私たちを湖の真ん中に残して帰っていきました。
完全なプライベート状態です。
日暮れには燃えるような美しい夕日が湖をオレンジ色に染め上げました。
完全な静寂の中、空も水も夕日に染まり、足元も空も空間も全てがオレンジ色になりました。
不思議すぎる光景です。
生きている感覚も不確かになりました。
タイでは日本より自然とのつながりが密接ですが、ここでの夕日は格別でした。
この体験は地球広しといえど、なかなか出来るものではありません。
やがて空間はオレンジ色から紫色へと変容していきました。
今日もありがとうございました
・・・
私が一人で瞑想にふけっている間、タイ人たちは夕飯作りに余念がありません。
私の友人達は男の子たちですが、感心したのが全員お料理が出来ること。
肉に色んなナンプラーやらオイスターソースやらぶっかけてマリネしています。
効率よく一品一品料理を作っていきます。
その日のメニューは…
・オムレツ
・スペアリブ
・魚の素揚げ(日本の天皇がタイの王様にプレゼントした魚とかでタイでよく食べましたが結局何の魚だったのか分かりません)
・野菜のスープ
・チャーハン
そして気になるお味は…う・ま・い
素材が新鮮だからなのか、なんなのか美味いです。
全員、すぐにこれで食べていける腕前です。
タイの子たちはこういう局面で本当によく働きます。
火をおこして料理して後片付けして…これらの仕事を全員が当たり前にこなします。
サバイバル能力が日本人とは段違いに高い。
断っておきますが友人たちは田舎の漁師というわけではなく、バンコクの富裕層の青年たちです。
凄いなぁ。 タイの子たちはこうやって遊ぶのかぁ。 楽しすぎるなぁ。
美味しいご飯とエネルギーに満ち溢れた大自然と人々の笑顔があれば、他になにもいらなくないですか?
都会に住む私たちは便利さを追い求めるあまり、本当に必要なものを忘れてしまいがちです。
こんなシンプルな生活だからこそ、本当に必要なものが見えてきます。
…と、いうことで実はサンクラブリーでのリトリートを妄想しています!!!
6月に3泊くらいでいかがでしょう
一緒にエネルギー溢れるサンクラブリーで不思議体験しませんか?
他では絶対に味わえない特別なタイ旅行です。
大自然に包まれて美味しいもの食べてヨガして瞑想しましょう
ご興味ある方、一声お声おかけください