BS朝日で御蔵島のイルカの特集やってるよと友人が教えてくれてTVのスイッチを入れました。
都心から約200㌔しか離れていない伊豆諸島の御蔵島は、原生林が生い茂る都心に最も近い秘境といわれる神秘の島です。
この島には野生のミナミハンドウイルカが100頭以上棲みついていることで有名になりました。
私も去年の夏、赤座先生ファミリーと一緒に御蔵島にイルカに会いに行きました。
あまりに氣のいい島に癒され、移住計画を本気で考える私たちでした。
今日観たTVでは、お母さんイルカが死んでしまった赤ちゃんイルカを一生懸命蘇生させようとしている姿が映し出されました。
死んでしまった赤ちゃんイルカをお母さんイルカが自分の鼻先に乗せて泳ぎ続けていました。
水面に押し上げて呼吸させようとしているのか、泳がせようとしているのか…。
赤ちゃんは既に死んでいるのでグッタリして動きません。
諦めず、鼻先にのせて泳ぎ続けるお母さん。
いつしかその親子のイルカの周りに凄い数のイルカが集まってきました。
そして彼らは親子イルカと寄り添って泳ぎだしたのです。
イルカは群れるものですが、あんなに凄い数のイルカがひとところに密集するということはそうそうありません。
信じられない光景に釘づけになりました。
透き通る青い世界と生命の瞬きが折り合って、それは美しい映像でした。
イルカやクジラはみな同じタイミングで一緒に呼吸すると言われています。
どんなに遠くにいてもお互いの呼吸をあわせて一緒に方向転換するそうです。
あわせようとしなくても自然に一緒に呼吸しているのです。
これはもう物質の次元を超えて微細な領域でつながっているからにほかなりません。
はるか昔、大いなるものと一つだった時の我々も一緒に呼吸し完全に調和しシンクロしていたのですが、いつかそれをやめてしまいました。
完全なる愛を選んだ平和のシンボル、イルカ。
人々が愛してやまないのは彼らの完全なる調和と深い愛に魅了されてのことかもしれません。