私が滞在していたコテージは水上に建っていて海亀が毎日餌を食べに来ていました。


コテージのお父さんが亀が来ると「ヨウコ、ボコッ!ボコッ!」と教えてくれたために、私もいつしか亀をみつけると「オー、ボコッ!」と叫ぶようになっていました。


子供が救急車みて「きゅーきゅーしゃ!」と叫ぶのとなんら変わりありませんが、インドネシアではこんなシンプルライフが基本です。


ある日、友達が「ボコッ」はローカル言語だから覚えても使えないと教えてくれました。
デラワンにはそのエリアだけが話すローカル言語があり、地元の人々は私にローカル言語を教えてくれるとことがしばしばでした。


お父さんは時々やってくる白人観光客にも亀を指さし「ボコッ」と教えていました。
白人観光客たちも「ボコッボコッ」と嬉しそうに繰り返し、カメ=ボコッと脳にインプットして去っていきました。
他の島に行った彼らがカメを指さして嬉々として「ボコッボコッ」と連呼するけれど、だれにも伝わっていない様を想像してそのシュールさに苦笑いでした。


友人に「あの人たちに教えてあげないの?」と聞くと
「別にみなが幸せならいいんじゃない?」という返事が返ってきました。


こんなところにも島時間を感じさせられますカメ


因みにバハサ・インドネシア(共用語)では
カメ…クラクラ
ウミガメ…プニュー
といいます。ボコッはウミガメでしょうかね。


最初は共用語を覚えて、それからローカルを覚えたいものですが、そううまくはいかないものですね。