「浅はかな人間にあっては、雑念の小魚が波乱を巻き起こす。

しかし大海のような心の持ち主においては、霊感の鯨がさざ波さえ立てぬ。」

・・・と、スリ・ユクテスワは言っています。



以前、聖者サイマーの足に触れたお話 を載せましたが、「あるヨギの自叙伝」の中でもパラマハンサ・ヨガナンダが自分のグル(聖師)であるスリ・ユクテスワの聖なる足について、表現なさっていたのが素晴らしかったのでご紹介します。


「私はスリ・ユクテスワの聖なる足に触れる時はいつもおののきを覚えた。


弟子が尊敬の念をもって聖なる師に触れる時、弟子たちの脳の機構は、往々にして好ましくない習慣で錆びついているが、その俗化された傾向が大使の磁力によって破られ、そこに新たな霊気が通うようになるからである。


そして少なくとも瞬間的には迷妄(マーヤ)のヴェールが晴れて、霊の至福を現実に垣間見ることが出来るのである。


インドの習慣に従って私が先生の足元にひざまずくとき、私はいつも全身が束縛から解放されるような満足感を覚えたものである。」



感動…。

グル(聖師)って偉大な存在ですね!!!

聖者サイマーの足元はまさにこんなカンジでしたよ。



グル(霊的な師)は、インドでは神と同じ存在として敬意が払われています。

自己(アートマン)の成長のためには、グルの存在が欠かせず、またグルは弟子たちの面倒を細部にわたって見守ります。

心からその存在を渇望したら、その人にとってのグルが現れるといわれています。



以下はグルへのマントラ讃歌です。


グル・ディヤーナム


グル・ブラフマー グル・ヴィシュヌフ グル・デーヴォー マヘーシュワラハ
グル・サークシャート パラン ブラフマ タスマイ シュリー グラヴェー ナマハ

グルはブラフマーであり、グルはヴィシュヌであり
グルはシヴァであり、彼自身が至高神。
尊敬するグルに帰依します。



こちらは「ヨガスートラ」を編纂したパタンジャリ師へのマントラです。

ヨガのレッスンや講義の前に結構唱えられますね。


OMヨーゲーナ・チッタッシャ・パデーナ・ヴァーチャー
マラム・シャリーラッシャ・チャ・ヴァイディヤケーナ
ヨーパーカロート・タム・プラヴァラム・ムニーナーム
パタンジャリム・プラーンジャリラーナトースミ

聖者の中でひときわ名を馳せ

ヨガによって心を浄め

学問により言葉を浄め

医学によって肉体を浄めた

パタンジャリ大師に礼拝します。



OM SHANTI...虹