なんとなく観てみたら、なかなかの感動作でした。
罪を犯して死んだ魂が、あの世で抽選にあたり、小林真という自殺した少年の肉体に入り人生をやり直すチャンスを貰うというストーリー。
この映画には、普通の人たちがたくさん出てきます。
個性を馬鹿にして普通じゃないことでいじめられる子供。
普通の生活で疲れて不倫してしまう母親。
自我を見失い援助交際に走る女の子。
延々と続く退屈な毎日の中で段々何かが壊れていく。
生きる気力を見出せない人々。
地球に生きているという生命の尊さを自殺を通して思い出していくような映画です。
私たち人類は怖れや苦しみから学びを得ようと、長い間自分自身を傷つけ続けてきました。
そのうち、怖れや苦しみがないと幸せを感じられないという暗示にかかってしまったのです。
人生は苦しいのが当たり前。
苦しい人生から目をそむける為に感情に蓋をしたら、とうとう何も感じなくなったけど、
かわりに何のために生きているかも分からなくなった。
蓋を取りましょう。
地球の、生命の美しさを、魂で感じましょう。
自分を赦して癒してあげましょう。
以下、映画の中の印象的なワンシーンの会話です。
「私あたまおかしいの。狂ってるの。キレイな物が好きなのに、時々壊したくなる。」
「そういうことってあるよ。この世でもあの世でも人間も天使もみんな変で普通なんだ。頭おかしくて普通なんだよ。」
「時々うんと残酷になるの。…それって私だけじゃない?」
「みんなそうだよ。人間は一色じゃなく色んな色を持っているんだ。持ってていいんだよ。キレイな色も汚ない色も。僕だってどれが本当の自分の色か分からなくてずっと迷ってた。」
「私ね、3日に一度は(SEX)したいけど、1週間に一度は尼寺に入りたくなるの。贅沢して長生きしたいけど、一日おきに死にたくなる。」
人間は常に葛藤しながら生きている生き物です。
怖れに主導権を握られて、自分を大きく見せたり、相手を攻撃したり。
人間は一色じゃなく、色んな色を持っている。
本当の色、自分の色なんてわからない。
カラフルでいいんです。
カラフルに生きましょう
みなさんの人生がカラフルで光輝くものでありますように