私は1997年にタイの首都バンコクに単身で渡り、ホテルの日本人スタッフとして働いていました。
今はタイドラマがブームになりタイカルチャーに人気がでていますが、当時のタイのイメージは、最悪でした。
タイに関する情報収集をしたいと思ってテレビをつければ、見聞きする言葉は
「エ◯ズ」、「◯薬」、「◯春」
このようにメディアが取り上げていたため、会社を辞めて自分がタイに行くことを人に話すと、
「何を考えてるんだ?」
「エ◯ズになって帰って来い」
なんて言われたものでした。
そんな中でも、自分さえしっかり軸を持っていれば危ない目に遭わないと思い、覚悟を持ってタイに行きました。
現地・バンコクは日本で言われていたほど、治安はさほど悪くありませんでした。
更に、女性としても、人間としても安心することがありました。
タイでは、簡単に体に触れることはタブーなのです。
トラブルにならないよう、禁忌を以下に記します。お気をつけください。
⚫︎男性は女性の体に触れてはいけない
これは当時現地在住の日本人男性の方がおっしゃっていました。確かにタイ人男性からは簡単に触れられたことはほとんどないです。
日本で会社勤めをしていた頃、飲み会などで盛り上がるとその場のノリで肩や二の腕辺りを触ってくる人がいましたが、それを避けられると思って喜んだものです。
⚫︎頭部は触ってはいけない
頭部は「精霊が宿る場所」と神聖視されています。子どもの頭もなでることもトラブルの原因になります。
⚫︎女性は僧侶に近づいてはいけない
仏教の教えで、女性は僧侶や僧侶の袈裟に触れるのはタブーです。
バスや電車などでも、隣に座ることはできません。
更に、僧侶に直接物を手渡すこともできません。男性を介して手渡しください。
托鉢の時は、お坊さんと距離を取りつつ、お坊さんが首から下げている鉢にお供え物を入れましょう。
2017年スコータイにて朝の托鉢
私と夫です
人の体は命そのもの、本来神聖なもの。
タイマッサージ師さんも、マッサージ開始前に「お体に触れさせていただきます」と手を合わせます。
日本でも、お医者さん、理学療法士さん、介護関係、理美容師さん、鍼灸師さん、柔道整復師さんなど、人の体に触れる職業があります。
その仕事をするには、国家資格や、業界ならではの民間資格が必要であることが多いですよね。
人の体に触れることは、そのくらい重みのあることなのではないでしょうか?
「人の体は尊い命そのものである」と、タイでの慣習を通して教えてもらえたことに感謝します。
こういう大切なことを、タイに行ったことで堂々と発信できるようになってよかったです。
今月からまた中学校でのマナー講習が始まります。
子ども達が良き未来を歩いて行けるように、「自分も相手も命であること」を軸に指導していきます。
それでは、今回はこの辺で失礼します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も
สบาย(サバーイ)
สนุก (サヌック)
ไม่เป็นไร (マイペンライ)
Relax, Enjoy, and Don’t worry too much.
心地よく、楽しく、くよくよせず
接客・話すための英語・タイ語教室
横浜サワディーブリッジ