ほー、夏休み明けは

少々ホッコリとしたお話を

お届けしたいと思います。


昔々、横浜の飲んべえが集まる

野毛というところに

とある名酒場がありました。


酒場なのに

お客さんが飲み過ぎないよう

気遣って

「コップ酒は3杯まで」のルールを

頑なに通した酒場。


その名は「武蔵屋」さん

2015年7月31日に閉店しました。

店内の様子



私は2011年から2016年ごろまで

野毛をはじめ、都橋、

黄金町、阪東橋などの

横浜の下町に出没しては

ひとり飲み、ひとりごはんを

していました。

(出没は主人の趣味外出のタイミングで、

小売業の仕事が本格化するまで

の間でした)


テレビでいうところの

「酒場放浪記」、「孤独のグルメ」

のような感じです。


その頃、横浜の下町関係の雑誌を

買い集めており、手に取った雑誌が

こちら


ここに「武蔵屋」さんが載っており
ずっと強い憧れを抱いていました。

武蔵屋さんの記事

酒場、飲食は文化です。

特に個人のお店は
店主さんのこだわりそのものが
文化です。

その空間で
静かにお酒やお料理を味わいながら
時に一人で本を読んだり
時に店主さんや他のお客さんと
会話したり。

酒場にいることで
明日からもまた元気に生活して
またこの時間を味わおうと
思うことが生きる原動力に
なったりします。

ご高齢の女性店主
3杯ルール
胃袋にやさしそうな酒の肴
上品そうなお客さん

記事の中からも
武蔵屋さんには気品が感じられ
それ相応の大人に
なって行かないと思わせるような
ハードルがあったのも覚えています。

閉店の1年ほど前でしょうか、
やっと武蔵屋さんに
お伺いできました。

既にお店には10人位の行列。
皆さん静かにお待ちでした。

店主さん、大学生っぽい
アルバイトさんもいて
あたたかい笑顔で迎えてくださいました。

畳の小上がりに相席。
お隣の常連さんと
お話することになってしまいましたが
紳士な方でとても安心でした。


店内を見渡すと
背筋を伸ばして正座していないと
浮いてしまいそうなくらい
他のお客さんも上品でした。


横浜の女優・五大路子さん、

ここには映っていませんが

歴代の横浜市長の色紙もありました。


肴はお決まりのコース




私はビール1本のみでしたので

肴はここまで。

コップ酒3杯の方には

もっと肴が出されていました。


出す肴によって、

お客さんが今何杯目かが

分かるシステムに

なっていたそうです。


以下2枚の写真は

武蔵屋さんの閉店日

2015年7月31日に撮影


お店の中にはもういっぱいで

入れませんでしたので

外から静かに感謝の礼を

したのを覚えています。


お客さんの健康を

気遣うだけでなく

お店の雰囲気も大事にし

雰囲気を悪くする人は

お金を受け取らず

帰してしまう酒場があったこと


酒品を持つことを

教えてくれた酒場があったこと


コロナ禍の今だからこそ

伝えたいと思って

綴りました。


武蔵屋さん閉店の様子は

以下、神奈川新聞「カナロコ」さんの
記事もご覧ください。
↓↓↓
「武蔵屋の一番長い日」



つたない文ですが

勝手に武蔵屋さんの語り部に

なりました。

嬉しいです。




それでは、今回はこの辺で失礼します。


最後までお読みいただきありがとうございました。



本日も

สบาย(サバーイ)

สนุก (サヌック)

ไม่เป็นไร (マイペンライ)


Relax, Enjoy, and Don’t worry too much.


心地よく、楽しく、くよくよせず



接客・話すための英語・タイ語教室

横浜サワディーブリッジ