禁断の役員推薦委員会 | 横浜フロンティアのブログ

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あたしはHolly。バディ・ホリーのHolly。よろしくね。

今期は書記をやってるけど、任期もあと2カ月となった。

今年7月からは役員が新体制となり、そのための活動がもう始まっている。

クラブは、推薦委員会という組織を設け、色々な角度から

来期役員の推薦者を決定する。


推薦委員長は、現会長が指名し、通常は前会長となる。

そして推薦委員会のメンバーは、委員長に任命される。

あたしはメンバーとして任命された一人。

といっても、声かけられて「うん、やるやる」と言っただけなのだけど。

来期役員になる意志がない人が任命されるわけだけど、

あたしは二期連続で役員をやったので、「普通の女の子に戻ります」宣言をしていた。

さて、この委員会のメンバーになって学んだことは多かった。

まず、想像していたよりきっちりやっている。

第一回推薦委員会については、参加されたOさんもレポートを書いている。

http://ameblo.jp/yokohamaf/entry-10839629828.html

第一回目だけ、公開委員会として、参加者を募る形となった。

禁断と書いたが禁断でも何でもない。

この日は、委員長によるcritical thinking 導入編ワークショップ、

役員候補を決めるための枠組みを考えるセッションを行った。

一回目にいきなり具体的な推薦候補の選択には入らない。

その前にどんな視点で選ぶべきかを学ぶのだ。

事前に参加メンバーは、役員に必要だと思う要素を書きだして、

それをいくつかのグループに分け、枠組みを作成してきた。

皆ホワイトボードにそれを貼りつけて、他のメンバーのを見てみる。

すると、自分が見落としていた枠組みが見えてきたりする。

例えばあたしは色々要素を書きだして結局

Will(意志)」「Potential(能力)」「Experience(経験)」の3つが枠組みだと思ってたけど、

実際できるのか、という視点が抜けていた。

枠組みにモレがあると偏った選定をしてしまう。

どこかの会社の査定会議のように、なんとなく感覚で選ぶようではいけないのだ。

このために第一回は一日かけてワークショップを受けてこの作業を行ったのだ。

推薦委員会ってこんなきちっとしたものだったんだ。

さて、皆と枠組みを共有し、思考のクセに気づいたところで

推薦候補を選んでいくわけだけど、二回目からはスカイプで行った。

選ぶ基準は、枠組みプラス事前の会員のサーベイ(役員への興味、コメント)が

元になる。各自、推薦したい人を複数選んでおき

(この時点ではサーベイの結果は見ないで行った。

推薦候補は何名でも良くて、役職も考えられるものを全部書いていく)、

スカイプで一人一人意見を言っていく。

推薦候補対象者には意思確認するんだけど、決して押し付けにならないように

することは心がけるということだった。

6回の会議を終えて思ったことは二つある。

ひとつは、最初のほうで候補に挙がっていたメンバーが

他のメンバーと色々話すにつれて変わってきて、

最終的に皆が納得する形となったことだ。

決定する前に、候補に名前の挙がったメンバーに意志を聞いていくんだけど、

その時にどう答えてもらったかも、選定の結果に大きく影響した。

人の考えを聞くと、なるほど、と思う。

自分一人では、今の候補者を選定することなどできなかったと思う。

一人で、しかも枠組みをおさえずに選んだらどんなことになるか、

今となっては恐ろしい。

メンバーの意志を確認するうち、新しい情報なんかも入ってきて、

候補者の候補者がどんどん絞られてきて、

最後の会議の前までに各自でいくつか案を出して優先順位をつけたのだが、

この作業には何時間もかかった。

このような長い思考の結果、候補者が選ばれた。

(ここで言っときますが、選ばれなかった人がダメとかそういう

話では全くないので誤解なきよう。意志がない場合は推薦できないのです)

もうひとつは役員として、次期役員の育成が必要だったこと。

じつは、各役員の任務の中には、「後継者を見つける」というのがある。

これは、各役員マニュアルにしっかり書いてある。気にしてなかったけど。

次期役員の芽を見つけて、メンバーがリーダーシップをとれるように

サポートする、機会を与えるのが役員の仕事だ。

今期はそういう視点にならないうちに時間ばっかり過ぎてしまった気がする。

以前からそういう視点でメンバーを見ていれば、

もっと「役員やりたい」という人が多かったかも知れないし、

こんなに選ぶのに悩まなかったかも知れない。

今回、役員にならない代わりに推薦委員会に入ったのは、

次期役員を選ぶという形でクラブに貢献するメンバーの一人になりたかったから。

でも結局自分のためになってしまった。

最後に、推薦されたメンバーは、役員に決定したわけではない。

これから選挙の当日まで、自薦・他薦は募集中だ。

当日の選挙でいきなり手を挙げることだってできる。

トーストって、いつまで経っても「そんな世界があるのか」

というぐらい、深い。

Holly