現代社会にも充分に活かせる中国武術の価値について
私達、神奈川気功太極拳倶楽部・横浜武術院では、全土の中国体育学校の中国武術理論、中国武術段位制のテキストを翻訳して、指導の中で行っています。
これらの情報を私達の会員さんだけでなく、組織にいても良し、個人でも良し、サードプレイス(第3の場所)
も良し、近江商人の三方良しの精神で、中国武術・太極拳・健身気功のスキルアップセミナー講習研究会の中で行っています。
今回は日本でほとんど知られていない「ユネスコ:”UNESCO”国連科学文化教育機構 世界無形文化遺産 太極拳」は、どのような付加価値があるのかを紹介します。
1.武術(太極拳)的健身価値
中国武術の一番の特色は身体活動による、健康増進効果が大きく、 太極拳や気功、導引術などを含めれば、人生の中でとても長い時間において、 自発的に行える特長を持ち、 スポーツ、フィットネスの運動としても、 器具を使わなくともできるという面でいえば、よりすぐれた自発的な健康長寿を得られる体育運動です。
今後のフィットネス・ビジネスの面でもコストがかからず、 ゆくゆくは2~3年後の日本でもアメリカで流行した アメリカン・ヨガやピラティス効果を越えるほどの 注目が高まることと思います。
2.武術的技撃価値
武術も、一つの武技の側面を持っています。 徒手で行うもので、突きや蹴りという技に擒拿術という関節技、 兵器による攻防技術を備えています。
私達も、安全で安心して武術拳種各種や太極拳で「解析」の方法で「意味と理由」を合わせて指導しています。
中国では、実用武術という名称で、日本の警察の逮捕術と同様に武装警察官や軍隊において重視されています。
3.武術的観賞価値
今や武術は世界中に広まり、それぞれ文化的にアレンジされて生活の中に既に 溶け込んでいます。
体育的な側面から発する「美意識」に注目し、文化的芸術の見る楽しさに、 その価値をおきます。 これは、古くからあり、大道芸としてのルーツから、京劇などの舞台演技映画のアクションシーン、競技武術としての取り組み、 などがあげられます。
ここで大切なのは、武術の持つ「武礼」の部分での意識が常に重視されている、 ということです。健身価値や技撃価値では主に「個人」の意識を重視しますが、 ここでは、互いに武術に取り組む者への敬意が込められています。
そして観賞者へも意識をされています。 観賞競技武術の中には、近年キックボクシング技術に投げ技、 相撲の要素を含んだ「散打」もあります。
4.武術的教育価値
武術では、武徳と謂われるように「道徳・倫理」伝統ある思想哲学教育の面をも持っています。
ここでは、海外からも評価の高い、日本の武士道:侍精神の原点でもある、
仁:おもいやり 義:人の行う正しい道 礼:敬う心 智:知恵・工夫による集積知 信:人と人との信頼 などの、人としてのあるべき姿である、道徳教育が行われています
5。武術的経済価値
どこの国のスポーツ団体にも共通することですが、 より広い地域へ体育運動を発展させていくことの、 大事なものの一つに経済的な発展と促進が、重要になってきます。
ここでは、健康的で健全な精神と肉体の強度を上げるということと、 一般人においても健康になって「労働力」を上げ、生産を上げるという、 根本的な発展と楽しみを増産させる、ことがあげられます。
豊かな社会は経済的に恵まれていること、 それぞれに満たされた中で発展する事が望まれます。 それぞれ武術の健身価値、観賞価値、教育価値は どれも高度な内容をもっています。
これからは21世紀型の「より効率よく効果を挙げるマネジメント能力」 が、こういった武術価値に結びつけば、 もっと、フィットネスクラブ、学校、健康福祉施設などの組織運営における、 相乗効果が期待されると思っています。
ポストコロナ時代に、日本でも社会へ貢献出来得る有形資産から無形資産へと新たな武術太極拳ビジネスも飛躍していくであろうと思います。
「日本的世界無形文化遺産 太極拳」を以上の、5つの付加価値を広めて参ります。
よろしくお願いいたします。