「健身気功」「馬王堆導引術」「華佗五禽戯」「太極拳」を通じて自然観、人間観、身体観への気付きの向上

 

 

 

 

 

 

1、身体観、運動観、健康観 形成ための基礎

 

からだづくり健康づくりは方法論、技術論だけでなく、根幹に人間観、人間をどう捉えるかという哲学なしに健康につながらない、普段ないがしろにされている身体の感覚や身体に対する意識について新たな発見をしたい。

 

2、健康、運動科学、運動文化論などの基礎理論の理解。

 

3、生活に結びついた身体運動に

 

自らの実践、生活化への方法論の研究。運動すること、人と関わり、触れ合うことによって感じられるからだへの快適さ、興趣(おもしろさ)不思議な心身のはたらき、からだと心の変化等を見つめ、からだを通して生きている自己、他とのつながりを意識し、からだへの気づきを育てることを目標・目的とする。

 

私達の活動は、これまでの教育、体育分野、フィットネス業界であってでも、あまり取り上げられていない伝統的中国身体技法を取り上げ、身体観、人間観、自然観を学び「からだ」を育むことを考える。

 

体育は「からだ」を育むことにある。教育現場、社会で体育はこれまでスポーツ、運動技術を学び、身につけ、より「速く、高く、強く」なり競うことを楽しみながらも運動、スポーツを行ってきた。

 

健康、体力づくりと方法論に重点を置き、丈夫な体を作ることを中心に活動をすすめ、その科学的理解を深めて来た。

 

特にスポーツ、運動の実践では、各々が具体的目標を設定し、自分の運動活動への理解を助け、問題点などを意識化しながら行ってきた。身体運動は筋肉、神経などで動き五感で体感すること等のことも全てが脳に作用することでもある。

 

こうしたスポーツ教育は重要な要素も持つ。しかし、この「からだ」の持つ意味を論じられることが少なく、こころとからだの結びついた「からだ」を育むという論点は希薄であったと思う。

 

からだを育むということは「いのち」を育むことであり、この人間の根源性を見つめ直し、問い直すことが必要と感じられる。

 

中国の古典には「自然界生命現象を含むすべての物質は運動状態にある。人間生きることは動くことである」という。

 

実際「はたらく:働く」という文字は「亻:にんべん:人」が「動く」ということばから来ていることでも判る、更に掘り下げれば「うごく:動く」という文字は「重さと力」で成り立ち、人として重力と共にある、ということも判る。

 

そこで「動くことはまず、心を動かし、そして からだを動かすのだ」ともいわれている。

 

動くことの本質は、外から見えるからだの運動のことだけでなく、こころの内面の充実、内面を養うことをいう。

 

ひとり、ひとりが内面を見つめ、知ることにより、生まれもった それぞれの生きる力を育てていくことが重要なことである。

 

世間は傾向として、人と比べ「より、はやく、高く、強く」そういった力ばかりに多くが意識を置くようになり、競争ばかりでなく、自身の心と対面しながら、内面を磨き続けることを推奨したい。

 

大自然の成り立ちは四季折々「調和とバランス」にある。人間誰しも自然の一部一員である。

 

今ここで大切にしたいのは伝統的な「自然観」「人間観」「身体観」を見直し、身も心もリラックスさせ、陰陽バランスのとれた、自身の心地好い状態こそが、こころのストレスからも開放し、免疫力、回復力などの自然治癒力を高め、元気な生きるを力も高められることになるのだと感じる。

 

伝統的中国の「自然観」「人間観」「身体観」のある「健身気功」「馬王堆導引術」「華佗五禽戯」「太極拳」などの身体運動は、「呼吸」「気の流れ」「集中力とリラックス感」を多く含み、2000年〜3000年の長き歴史を持つ伝統中国の知恵は、これからの多くの人々に自然の恩恵を施すと信じている。今の現代人の多くが日頃に忘れ、見落とす「からだへの気付き」を促したい。

 

 

 

 

私達の活動に関心ある皆様からのお問い合わせはこちらから