2020年はじめから始まった「感染症拡大問題」で、中国や海外との交流ができなくなり、日本国内向けの普及活動を中心にすることにしました。

 

今年は来日されている中国老師の皆様とも縁があって「東京国際武術節」「全日本太極拳・健身気功練功大会」に参加しました。

 

先週の土曜日は全日本健身気功連合会会長の「陳崢」老師からの紹介もあって「健身気功 六字訣」を学んで来ました。

 

 

これまでに「六字訣」は発音と呼吸法のみの方法を上海体育学院で学んだことがありましたが、

 

「健身気功 六字訣」は中国中医研究院西苑医院、首都体育学院、北京中医薬大学が共同研究し創編しました。

 

北京へは、しばらく研修には行っていなかったので、国内にいながら学べたことは、とても良かったです。

 

これまでに事前準備で予習をかなりしていたので、習得ができました。

 

「健身気功 六字訣」は、心地よく快適でよい項目でした。

 

私自身のこれまでの学びと結びつけて、新しく横浜武術院の活動項目に導入し、

 

今後の普及指導項目としても昇華していきたいと思います。

 

今月から、「太極十三勢、八法五歩」の指導を始めました。

 

合わせて、また来年の発展に向けて、がんばっていきたいと思います。

 

 

“健身気功・六字訣”は中国・国家体育総局健身気功管理センターが創編した健身気功新功法の一つで、中国中医研究院西苑医院、首都体育学院、北京中医薬大学が共同研究しました。この“六字訣”は古くからの伝統六字訣の特徴を活かし、動作と六つの音を結びつけた功法で、現代人向けにやさしく要領よくまとめてあり、毎日練習すれば、病をはらい健康な身体になり、長寿の作用があります。

六字訣は、「嘘(xu)、呵(ke)、呼(hu)、呬(si)、吹(cui)、嘻(xi)」の六文字の特定の吐気と発声法によって「肝、心、脾、肺、腎、三焦」6つの臓腑の機能を強化します。この六文字で6つの音にはそれぞれ「吐納(吐故納新:呼吸法)」と「導引(導気令和、引体令柔」での比較的簡単な動作(体の動き)がついています。

 

六字訣に関連する著述には、

 

陶弘景(とうこうけい、456年〜536年)陶弘景は前漢の頃に著された中国最古の薬学書「神農本草経」を整理し、「本草経集注」「養生延命録」を著述しました。

孫思邈(そん しばく、不詳- 682年)は、中国唐代の医者・道士。中国および世界史上有名な医学者・薬物学者、薬王とも称されました。

四季養生学と連携する六字訣の歌訣を作って実践し、長生きしたといわれています。

「孫思邈の歌訣」
「春嘘明目」「夏呵心」「秋呬」「冬吹肺腎寧」
 「四季常呼脾化食」「三焦嘻出熱難停」

 


六字訣
導引 吐納 

養池:未病を起こす邪気を出す
静養:内側から静かに養う
含胸(抜背はなし)

噓:xu 春 肝臓 木
母音と母音 iとuが結びつく
「春嘘明日 木扶肝」

呵:he 夏 心臓 火
「夏呵至心 火自閑」
大事にしていくには
腎水を減らし、排出させる。火を弱める
心から腎へ 上から下へ

呼:hu 土用 脾臓 土
「四季常呼、脾化餐」

呬:si 秋 肺 金
「秋呬定収 金肺潤」
推掌:力点なし 一息を長く伸ばす

吹:chui 冬 腎臓 水
「腎吹唯要 坎中安」

先天之気 後天之気
抽離填坎

嘻:xi(高〜中) 四季常々
三焦 水の関連経絡:経路
「三焦却 除煩熱」

火の性質が強くなる 焦→水化 流す