今月7月に入り、世界経済フォーラム会長 クラウス・シュワブ氏の「THE GREAT・NARRATIVE グレート・ナラティブ(グレート・リセット後の物語)」が日経ナショナルジオグラフィックが発行、日経BPマーケティングから発売されました。

 

その概要をご紹介したいと思います。

 

「NARRATIVE:ナラティブ」は、「物語」「語り」「話術」の意味になります。似た単語の「STORY:ストーリー」がありますが、既に最初から最期まで完結した個人的なお話(ストーリー)ではなく、相手や複数とヒントや所感を共有しながら進めていくものがナラティブで、グレート・ナラティブは「5つのマクロカテゴーリーの概念:経済、環境、地政学、社会、テクノロジー」から始まり、多くの日本を含む先進国の古い資本主義から乖離し、「新しい資本主義:ステークホルダー資本主義」を如何に、倫理道徳感に正しく進めていけるかを「語り:ナラティブ」共有、共存して持続可能な将来へと邁進していくことを重要視しています。

 

下方にある、前回のグレート・リセットの解説も参考にご覧ください。

 

 

 

 

本書の内容
世界累計25万部の話題作「グレート・リセット」シリーズ第2弾。コロナ禍など未曽有の事態を経た後の世界が、どのように変わっていくのか。世界経済フォーラム会長のクラウス・シュワブ氏と『マンスリー・バロメーター』創設者のティエリ・マルレ氏が、幅広い分野にわたる世界有数の思想家やオピニオンリーダー約50人へのインタビューをもとに、「グレート・リセット」で提示した数々の問題を解決する方法を描く。

目次
はじめに
1. 序論
 1.1 リスクの連鎖とシステムの相互連結性
 1.2 ソーシャルメディアとフェイクニュースの時代
 1.3 ナラティブの力

2. アフターコロナの論点と課題
 2.1 概念の枠組み
 2.2 経済
 2.3 環境
 2.4 地政学
 2.5 社会
 2.6 テクノロジー

3. 進むべき道――解決策
 3.1 協調と協力
 3.2 イマジネーションとイノベーション
 3.3 道徳と価値観
 3.4 公共政策
 3.5 レジリエンス
 3.6 企業の役割
 3.7 テクノロジーの飛躍的な進歩

4. おわりに
5. 付録
プロジェクトに貢献した思想家やオピニオンリーダーのリスト
謝辞/注釈

著者紹介
クラウス・シュワブ
スイスの経済学者、ビジネスマン、慈善活動家。1971年に経済、政治、知的活動のグローバル化の促進を目的とした世界経済フォーラムを設立。1998年に社会起業のためのシュワブ財団を設立。著書に「第四次産業革命」(2016年、日本経済新聞出版)、「グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界」(2020年、日経ナショナル ジオグラフィック)など。

 

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