「新時代型日本スタイル 中国武術大会に向けた”中国武術”の解説」を始めました。

やはり、日本でも、正式に国際的にも広められて大きな発展をしているスタンダードスタイルの内容を紹介して心身ともに健全なかたちで広めていきたいと感じています。

今回は、中国武術協会の中国武術研究院で系統的、論理的、体系的に3つの部門から精査されて認められた129門派の拳種の分類は以下のものになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーチューブの映像資料を用いて、その歴史的プロセスも紹介していきます。

 

(※私は上海と安徽省の武術協会と1985年から始まり、今でもずっと続ている長い縁があるので、こうした動画を見ればインデックスはなくとも、誰の何の項目なのかは、すぐに判明します)

 

1961年、上海市武術協会の方々の演武

 

 


項目の分類

套路:健身気功 太極拳(全流派スタイル) 長拳、南拳

伝統拳術

器械(短:刀術、剣術、他)(長:棍術、槍術、他)

伝統器械 一類、ニ類、三類、四類

対練、二人、三人、双人、散手攻防技術

創意集体(集団 4人~10人以上)

対抗性項目:武術短兵、対抗性推手

その中で、今回は「武術基本功」「長拳」を紹介します。

武術基本功

 

この動画は、おそらく1985年前後で上海体育宮での「何維其」先生です。

 

有名指導者で、後にアメリカへ移住しました。

 

 

長拳

 

この長拳は、1949年に中華人民共和国が建国されてから後に1956年に国家体育運動委員会(現:国家体育総局)で中国武術協会が創設されて中国全土に普及させていく統一規定の武術項目の長拳の套路(とうろ)※いわゆる「型」で「初級」「乙組」「甲組」の女子甲組長拳です。演武者は、上海武術隊の名選手「李福妹」先生です。

 

私の師爺、徐文忠老師が当時の上海市武術協会での名指導者で、彼女も その1人でした。

 

この套路は、査拳、華拳、少林拳がベースになっていて総合的な長所を取り込んでまとめてあります。

 

そうすることで、多くの拳種を学ぶことなくとも、その技法が体得できるようにと考えられました。

 

その感覚は、スタイルは少し変わりましたが総合套路という概念は今日でも続いています。

 

 

現行、中国武術のスタイルの原点をこうしたところから学ぶこともできるので、いろいろと参考にしてみて下さい。