中国武術界では、古くは中華民国時代に、南京中央国術館で行われていました。中華人民共和国建国後にも、その技能訓練は引き継がれていて、2014年第1回中国武術運動大会から新スタイル競技が始まり、2016年に第1回全国武術短兵競技大会が開催されました。

今は世界中でも中国武術修練者に好まれ、盛んに競技大会が行われています。フランスやドイツではとても人気があります。

私達はライトコンタクト方式の日本式、武術短兵競技を考案し、中国式スタイルをフルコンタクトスタイルとしています。
 

20149年から導入し武術活動に活かしています。


中国武術 短兵競技

コート:直径8m円 あるいは四角形のコートで代用も可。



短兵 

中国武術の短兵器の用法としても重要な技法を含む「短兵套路:技撃動作9種 攻撃動作6種 防御動作3種 基本歩型 基本歩法」

での規定套路動作(必須)は剣(素材は各自で選択)を用います。

 

 


技撃動作9種

攻撃動作6種  防御動作3種


攻撃動作6種

1、刺剣(中)

2、点剣(上中下)

3、劈剣(斜め上~斜め下)

4、抺剣(左右)

5、撩剣(斜め下~斜め上)

6、崩剣(相手の肘、手首を狙い 下~上)


防御動作3種

1、上架剣(上)

2、格剣(中)

3、截剣(下)


身型・歩法

歩型:錯歩

歩法:進歩 退歩 右滑歩 左滑歩


規定套路:5種類の攻防動作套路

対抗競技:スパーリング スタイル(エアーソフト剣)

意図的な顔面への攻撃は行ってはならない(ポイントの減点 1~2点 主審が判定)

攻守において、捨て身技や、よけ方などにおいて 身法、歩法、歩型については各自自由に任せる。

相手の兵器を掴むことや奪うことはできない。

 

 

 

 

 

 


試 合

試合は男女別、年代別、無差別など、各カテゴリー段級別で行う。

短兵器械は大会主催側の指定されたものを使用する。

※ヘッドギアや面は安全性を意識している者は着用してよい。

基本的には、1試合は1分間(最長3分間)の中で得点ポイントの多い方が勝ちとする。延長ありとする。

※ポイントは原則、上記にある「武術短兵」基本技撃方法にある、攻撃動作6種類が、

頭部、腹部、上腕部、背部、膝~すね、足首、足の甲に確実にヒットした場合を1ポイント獲得とする。

中国武術、短兵の技撃動作ではない技法でたとえ相手に触れてもポイントには加算されない(中国武術の短兵器であることが理由)

また延長で勝敗が決まらない時は再延長、再々延長を行う。


審判員(4人:主審1人 判定審判員2~3人)

多くの参加者がある場合で予選などで1人で行う場合得点係も併用できる。ポイントが入った場合「ポイント」と呼び、双方の技撃が同時の場合「同士打ち」と呼びカウントしない。

準決勝~決勝はポイント判定審判員(3人)はポイントが決まった瞬間に、すぐ様に獲得した選手の色の旗を横へ上げる。

相打ちの場合は下向きで交差させる。

ポイント判定の旗が3人のうち2人以上が決まった場合に、得点係はその都度ポイントを加算する。

主審(1人)は試合状況を見ながら、膠着状況などがあった場合に適宜に選手を中心に戻し、試合を進行する。


参加資格など

「対抗性武術項目:武術短兵」の大会参加資格は原則「中国武術修練者・技能取得者」に参加資格があります。



大会出場者数によって予選形態が異なり、人数が多い場合は1次予選の「短兵套路:技撃動作9種 攻撃動作6種 進歩 防御動作3種 退歩」で判定で決まる。



そして予選の通過者が1回戦からの対抗性スパーリング競技、勝ち抜きトーナメント方式。