横浜 山下公園

 

季節は立秋を迎え、1週間が経ちました。梅雨明けから2週間ほどになります。

猛暑のペースに慣れた頃であれば、後はこのペースで気持ちにゆとりをもって、比較的穏やかに過ごしていけば、あと2週間もすると、まとまった雨も多く落ちて来て、ようやく夏の終わりの気配を感じられるようになりますので、穏やかにマイペースにいきましょう。
 
この夏もようやく本格的な真夏日が始まって、2週間近くになり、最低気温は26~27度、高温多湿、最高気温も34度を上回る日が多くなりました。
 
最高気温、最低気温もこれからは「下がっていくこと」は今後2週間ほど先まではありません。ここ数日の熱帯夜も続きます。
 
最高気温が30度以下になるのは、今後1か月ちょっと先の秋分頃からになります。
 
これから次の二十四節季の処暑までは、ほぼこうした温度の中での生活になります。
 
処暑を過ぎたあたり、あるいは今来ている台風がやって来ると、まとまった雨が降り、一時期的には気温が下がりますが、すぐに猛暑日に戻ってしまいます。
 
もうそろそろ体力の感じる消耗や、暑気への「不快感」や「嫌悪感」を感じたストレスを受けてしまい、「火照り」「のぼせ」「息切れ」がどなたにも起こりやすくなっています。
 
睡眠の時間量は少なくなっても、「質」が良ければ大丈夫です。
 
運動の質、睡眠の質、食事の質は良ければ善いほど、体調は良く、逆に質が両方で下がると体調不良になりやすくなります。
 
これらが続くと、夏の「暑さ・暑気」は、心臓に負担をかけることになってしまい血行不良で運動習慣のない方々は、体力の消耗をして、夏バテや熱中症を起こしやすくなります。
 
この今現在の猛暑日が続く時点で実感として健全・健常な身体・心身が有意識的運動習慣で保たれていることを感覚で掴むには、太極拳、武術、健身気功での特徴、「呼吸運動」「全身運動」「意識運動」で、特に「呼気力の強度の再認識と吸気力の更なる意識的強化」が大事です。
 
私達の運動効果でこの時期こそが”陰陽”の陽”で、一番の本領発揮になります。
 
よく起こりがちな集中力が途切れやすく、思考活動の停止状態の「息切れ、酸素不足」を起こさないためには中国武術運動を行う人士の発揮すべき能力の中で、
 
「意気力」の内三合のはたらきの運動効果での実感です。
 
「意:意識運動」「気:呼吸運動」「力:全身運動」の効果として「呼吸運動」での、呼吸力を”真夏モード”で発揮すべき時期の到来になりました。
 
呼吸力で、特に呼気力によって、真夏の暑気に影響を受けながらでも「古い二酸化炭素」を大きく排出し、「空気環境の良いところで心地好い酸素」を獲得できるようにします。
 
全身運動では、程よい運動量と休憩の連続パターンが良く、夏は血液循環を高めるのが行い易く、血行促進は自然に向上出来て、気温の高いことから、体温上昇は簡単で、体内での新陳代謝が高まり、真夏適応型の体質になります。
 
同時に真冬時期に起こりやすい健康習慣病七大疾患(悪性新生物(がん) 脳梗塞、心筋梗塞、慢性腎不全、肝硬変、糖尿病、高血圧症)
になる可能性が下げられ、病気にかかりやすい体質の「低酸素」「低体温」を「高酸素」「高体温」に改善できます。
 
陽射しからの強烈な熱気「暑気:外気」から受ける影響での体力消耗から守り「そのエネルギー体:内気」がしっかりと流れやすく、真夏は皮膚もゆるみ毛穴の開きが良くなり発汗作用が高まり、筋肉も関節回りもしなやかに動き、身体における、反射と反応が一年間で一番いいかたちで作用します。
 
そして、よくほぐされていくことで五臓の機能はよく働き、六腑は食物の栄養分の吸収、老廃物の排出(デトックス)が行われ、
 
意識的な脳の感じる体内環境はとても快適な実感を得られることで、武術特有の心身活性化状況を理解して、 これまでの成果を意気力の結びつきが「いいかたち」で実感をできます。
 
真夏時は、何かと興奮しやすい「交感神経優位」を、リラックスして穏やかな「副交感神経優位」でいられます。
 
中国大陸とのこうした長き35年間で行って来た往来の中からの経験で「横浜武術院スタイル」を編み出した、 私の行える養生導引や気功、太極拳、武術での練習活動の中で大事にしていることは、
 
これからの猛暑時期の連続の環境で体調不良や身体不安が起こりやすくなる中で、 効能・効果を大いに発揮させ実践と実感で得られる「安心感」「信頼感」で再確認できることの共有を重視しています。
 
これまでにあった、人の心配や不安に付け込むような「気のせい」や「気休め」「思い込み」などの、効果の乏しい健康ビジネス産業界などは今回の長く続く騒動で淘汰されていくと思います。

(※しかしながら感じるのは、3月上旬から強烈になった「新型肺炎騒動」が、何故か今は「感染者騒動」に移行している不思議さも感じます)

ここまで長いと精神状態も身体状況も崩れやす方々がとにかく多くなる時期になることが予測できるので、そうした注意も必要になっていきます。
 
暑さと寒さのピークになった時期は、毎回の指導で意識呼吸法、導引における心身の活性化を同時に行い、その「実証:実際の証明」を行っています。
 
これからの真夏日では、この心身感覚をレッスン内でどなたにも必ず体感できるように実技、医科学的概念における解説、実践を同時進行ですすめ行っています。
 
おそらくこの日本人の中でも、これは本場中国で技能も文化教養、思想哲学を学んで来た私たちの活動スタイルにしかできない芸当だと自信を持っています。
 
それは、皆さんの前で行う実技内容は誰の眼にも明らかにはっきりわかるほどの大きさでの意識呼吸法の実践と効果の実感を重視します。
 
先ず、肺を動かす呼吸筋、横隔膜と胸郭・肋間筋を広げては縮める意識動作、機能的に冴えているべき、鼻から鼻へと抜けていく吸気:息を吸い・呼気:吐くの強い出し入れの流れをしっかりと行える動き、そして鼻:鼻咽から口:喉腔へと息の流れが強く抜けていく感覚を掴む意識動作、
 
更に大事なのは肺の収縮力に伴わせる、喉の内面をも引き締める呼吸法で行える最大吸気力:息を吸い込める力の大きな強度を認識しながら同時に最大呼気力:息を吐き出せる力を意識して行う技法です。

 

そして運動習慣が身に付き、水分代謝がよくなっていることで、発汗作用を活用して、古い水分と新しい水分とが入れ替わります。人間の身体を構成しているのは60%以上が水分なので、年間を通じて大事な時候です。
 
これによって誰でも迎えたこの年での真夏にて心新機能と肺機能の良好な働きを自身で確認できることです。
 
そうすることで、この真夏日に適応できた心身を認識して、これから起こりやすい夏における心身の不安のすべての可能性をすべて排除できていることを実感できます。
 
あとは継続維持とイレギュラー的なことでは呼吸器を損ねるのは部屋内で冷房のかけ過ぎだったりしますので今年は特に注意が必要です。
 
今年は騒動があったこの春時期においてでも、いつも通りに肝臓機能が強化され、3か月ほど前の初夏の「立夏」からの、夏型体質づくりを行った3か月間で、ここにおいて、この猛暑日真夏真の季節配置でも健全な心身が保たれていることを無意識中の意識でも感じることができます。 
 
こうして、またこの一年間を一緒にやってきた多くの皆さんと共に創り上げてきた成果を実感し、永続的にずっと心強くあるためにもそれぞれのご自身の心身を、半年前の一番寒かった頃の「立春」から、「この春」を経て、3か月前の立夏、1か月半ほど前の「夏至」
 
そして、この猛暑日が続くようになり、これまでに作り上げて来た身体創り・構築がうまくいったことの実感を指導の中で効果を以てお伝えしています。
 
それを経て一年間で明るく開放的な「真夏日」を、を楽しく明るく共に過ごすことが出来ます。
 
真夏を楽しく、武術拳種、太極拳系、健身気功系の練功活動で心身を快適にしながら、ストレスを受けない感覚で明るく過ごしていきましょう。