八卦(はっけ、はっか)は、古代中国から伝わる易における八つの基本概念。
なお朱子学系統の易学における八卦の順序には「乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤」と「乾・坤・震・巽・坎・離・艮・兌」の2通りがある。前者を「伏羲八卦次序(先天八卦)」、後者を「文王八卦次序(後天八卦)」という。
後天八卦は自然の変化をも分析し、伏羲八卦次序(先天八卦)は繋辞上伝にある「太極-両儀-四象-八卦」の宇宙の万物生成過程に基づいており、陰陽未分の太極から陰陽両儀が生まれ、陰と陽それぞれから新しい陰陽が生じることによって四象となり、四象それぞれからまた新しい陰陽が生じることによって八卦となり、四季の区分、養生、占い、処世術などに発展した。
震(しん):巽(そん):離(り):坤(こん):兌(だ):乾(けん):坎(かん):艮(ごん)の順で春から、冬までの季節区分を「分点、至点」と「四立」の8種類に分類した。
震:木・春・東・雷 (長兄)
なお朱子学系統の易学における八卦の順序には「乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤」と「乾・坤・震・巽・坎・離・艮・兌」の2通りがある。前者を「伏羲八卦次序(先天八卦)」、後者を「文王八卦次序(後天八卦)」という。
後天八卦は自然の変化をも分析し、伏羲八卦次序(先天八卦)は繋辞上伝にある「太極-両儀-四象-八卦」の宇宙の万物生成過程に基づいており、陰陽未分の太極から陰陽両儀が生まれ、陰と陽それぞれから新しい陰陽が生じることによって四象となり、四象それぞれからまた新しい陰陽が生じることによって八卦となり、四季の区分、養生、占い、処世術などに発展した。
震(しん):巽(そん):離(り):坤(こん):兌(だ):乾(けん):坎(かん):艮(ごん)の順で春から、冬までの季節区分を「分点、至点」と「四立」の8種類に分類した。
震:木・春・東・雷 (長兄)
巽:青木・春夏・南東・風 (長女)
離:火赤・夏・南・日 (中女)
坤:黄土・夏秋・南西・地 (母)
兌:白金・秋・西・沢 (少女)
乾:金・秋冬・北西・天(父)
坎:水黒・冬・北・水(中男)
艮:土・冬春・北東・山(少男)
震:春分(動) 万物の生長は春に始まり、方位は太陽が昇る東方である。陽気が陰気の下から上がって来て雷を象徴し、万物を奮い立たせ、性は動くことを喜ぶ。
震:春分(動) 万物の生長は春に始まり、方位は太陽が昇る東方である。陽気が陰気の下から上がって来て雷を象徴し、万物を奮い立たせ、性は動くことを喜ぶ。
巽:立夏 (入)太陽は既に東南に登り、季節は春と夏の間である。強大な陽気の下方に陰気が進入しており、風を象徴し、性は入ることである。
離:夏至(麗) 太陽がもっとも高いところまで昇り、内陰外陽で、光芒が四方に放射することを象徴する。南方に位置し、季節は夏至であり、その性は麗である。
坤:立秋(順) 陰気が並び、地を象徴し、万物を養育する使命を担い、西南に位置し、季節は夏と秋の間にある。
兌:秋分(悦) 秋を象徴する。まさに果実が累々と積み重なり、万物が喜ぶ季節であって真西に位置する。また沢でもある。
乾:立冬(健) 太陽が沈む西北に位置しており、まさに明と暗、陰と陽があがいて交代する時であり、秋と冬の間にあり、性は健である。
坎:冬至(陥) 太陽が完全に沈み、万物が疲労困憊し、急速の時でもある。方位は真北、性は険陥、季節は冬である。
艮:立春(止) 東北に位置し、暗黒がまもなく過ぎ去り、光明がじきに訪れ、万物がついに復活し、この卦ですべて完成する。その性は正で、冬と春の間である。
陰陽五行
離:夏至(麗) 太陽がもっとも高いところまで昇り、内陰外陽で、光芒が四方に放射することを象徴する。南方に位置し、季節は夏至であり、その性は麗である。
坤:立秋(順) 陰気が並び、地を象徴し、万物を養育する使命を担い、西南に位置し、季節は夏と秋の間にある。
兌:秋分(悦) 秋を象徴する。まさに果実が累々と積み重なり、万物が喜ぶ季節であって真西に位置する。また沢でもある。
乾:立冬(健) 太陽が沈む西北に位置しており、まさに明と暗、陰と陽があがいて交代する時であり、秋と冬の間にあり、性は健である。
坎:冬至(陥) 太陽が完全に沈み、万物が疲労困憊し、急速の時でもある。方位は真北、性は険陥、季節は冬である。
艮:立春(止) 東北に位置し、暗黒がまもなく過ぎ去り、光明がじきに訪れ、万物がついに復活し、この卦ですべて完成する。その性は正で、冬と春の間である。
陰陽五行
四季 春夏秋冬
陽:春夏
陰:秋冬
四象 陽:少陰(春分) 太陽(夏至) 陰:少陽(秋分) 太陰(冬至)
春:養生
夏:養長
秋:養収
冬:養蔵
五行:木、火、土、金、水
春 五行:木 臓器:肝臓
一月
泰:立春 小往き 大来る。内が陽で外が陰。内が君子で外が小人。君子の道が日々の生長し、小人の道が日々に消衰していく。
天と地 上下が相い交わり通じ和して、その志を同じくする。
二月
壮:啓蟄 壮は”壮ん”の意。陽気が長じて来る月にあたれば二月の時候。壮んな頃は調子に乗り過ぎる傾向があるが貞正を保つ。
三月
夬:清明 夬は”決去””決断””決闘”の意を持つ。月は三月の時候、五陽が一陰を決去する、君子が小人を決去、排斥を行える。王庭朝廷においてその罪を揚言し、公然とその非を鳴らすべきであり、誠意をもって衆人に呼びかけることができる。しかしながら、事が重要なだけに、危険も大いにあるので慎重に慎重さを持つべきである。
小人たちを治めるには、必ず自分自身の領域を図り、私事よりも公におよぼす影響をよくよく考え、心構えが必要である。武力を用いてことにあたることはよくない。徳をもって次第に相手を反省後悔させて和するのが本来の方法であるが、そのようであれば進んで事を行っても良い。
夏 五行:火 臓器:心臓
四月
乾:立夏 純陽の時候。天のはたらきが健やかでやむことはない。君子の望みは大いに通り、貞正を保ち行う。
五月
媾:芒種 媾は邂逅の意、出偶い。一陰はじめて生じるが、五陽には向かない。不貞には注意が必要である。
六月
遁:小暑 遁は退避、隠遁の遁。二陰が強くなり、月にあたれば六月の時候。人事では小人が長じて来て、大人は小事を貞正に行うのは可能だが、大なることは向く時候ではないが、天下の為に努力は行うべきである。
秋 五行:金 臓器:肺臓
七月
否:立秋 否は否塞。ふさがって通じぬこと、陰陽が相通じず。上下の意思が疎通がない状態、ゆえに人道の正常な状況ではなくなり君子はいかに貞正を保っても良いことがない、大が上に登って去り、小も下にさがり陰陽相和する機会がなくなる。
八月
観:白露 観は示す、または仰ぎ見るの意。厳粛敬虔の心持をもって物事にあたる誠意誠信が内に充ちあふれていれば、すべては整然として厳粛に執り行われれば人々は恭敬として、それらを仰ぎ見て誠信は上下に感化する。
九月
剥:寒露 剥は剥がれる、剥落の意を持つ。五陰が生長して一陽が残されるのみである。人事では、小人が勢いが盛んになり、君子を迫害するようなことも起こる。君子としては進んで道を進むようなことは向かない。
冬 五行:水 臓器:腎臓
十月
坤:立冬 純陰。天において地であり、牝馬のように従順、貞正の姿勢が良い、人の先に立とうとすれば迷い、道を失うようなことも起こるが、人の後に従うように心がければ、頼るべき主人が出て来て安心できる。要はいかなる場合でも従い貞正が肝要である。
十一月
復:大雪 復はかえる、戻る。一陽来復、月にあたれば十一月冬至の時候。ここからはじめて陽気が増す、そして次第に成長がはじまる。同志は再び来たり加わる。陰が消息し、陽気の成長に従い事をすすめるのによい。
十二月
臨:小寒 臨は人に挑むの道。河岸が水沢に隣接するようである。貞正であることが良い。
四季経絡
春 泰:立春 手少陽三焦経 双手托天 欠陰初気
壮:啓蟄 手陽明大腸経 燕飛勢(内旋)
夬:清明 手太陽小腸経 仰身勢 少陰二気
夏 乾:立夏 手欠陰心包経 燕飛勢(外旋)
媾:芒種 手少陰心経 摸魚勢 少陽三気
遁:小暑 手太陰肺経 集気站椿
秋 否:立秋 足少陰胆経 頭転功 単盤 太陰四気
観:白露 足陽明胃経 打弓勢 自然盤 和帯脈を刺激
剥:寒露 足太陽膀胱経 仰呼 陽明五気
冬 坤:立冬 足欠陰肝経 燕飛勢(叉歩)
復:大雪 足少陰腎経 勢
臨:小寒 足太陰脾経 通天採気 太陰終気
春 五行:木 臓器:肝臓
一月
泰:立春 小往き 大来る。内が陽で外が陰。内が君子で外が小人。君子の道が日々の生長し、小人の道が日々に消衰していく。
天と地 上下が相い交わり通じ和して、その志を同じくする。
二月
壮:啓蟄 壮は”壮ん”の意。陽気が長じて来る月にあたれば二月の時候。壮んな頃は調子に乗り過ぎる傾向があるが貞正を保つ。
三月
夬:清明 夬は”決去””決断””決闘”の意を持つ。月は三月の時候、五陽が一陰を決去する、君子が小人を決去、排斥を行える。王庭朝廷においてその罪を揚言し、公然とその非を鳴らすべきであり、誠意をもって衆人に呼びかけることができる。しかしながら、事が重要なだけに、危険も大いにあるので慎重に慎重さを持つべきである。
小人たちを治めるには、必ず自分自身の領域を図り、私事よりも公におよぼす影響をよくよく考え、心構えが必要である。武力を用いてことにあたることはよくない。徳をもって次第に相手を反省後悔させて和するのが本来の方法であるが、そのようであれば進んで事を行っても良い。
夏 五行:火 臓器:心臓
四月
乾:立夏 純陽の時候。天のはたらきが健やかでやむことはない。君子の望みは大いに通り、貞正を保ち行う。
五月
媾:芒種 媾は邂逅の意、出偶い。一陰はじめて生じるが、五陽には向かない。不貞には注意が必要である。
六月
遁:小暑 遁は退避、隠遁の遁。二陰が強くなり、月にあたれば六月の時候。人事では小人が長じて来て、大人は小事を貞正に行うのは可能だが、大なることは向く時候ではないが、天下の為に努力は行うべきである。
秋 五行:金 臓器:肺臓
七月
否:立秋 否は否塞。ふさがって通じぬこと、陰陽が相通じず。上下の意思が疎通がない状態、ゆえに人道の正常な状況ではなくなり君子はいかに貞正を保っても良いことがない、大が上に登って去り、小も下にさがり陰陽相和する機会がなくなる。
八月
観:白露 観は示す、または仰ぎ見るの意。厳粛敬虔の心持をもって物事にあたる誠意誠信が内に充ちあふれていれば、すべては整然として厳粛に執り行われれば人々は恭敬として、それらを仰ぎ見て誠信は上下に感化する。
九月
剥:寒露 剥は剥がれる、剥落の意を持つ。五陰が生長して一陽が残されるのみである。人事では、小人が勢いが盛んになり、君子を迫害するようなことも起こる。君子としては進んで道を進むようなことは向かない。
冬 五行:水 臓器:腎臓
十月
坤:立冬 純陰。天において地であり、牝馬のように従順、貞正の姿勢が良い、人の先に立とうとすれば迷い、道を失うようなことも起こるが、人の後に従うように心がければ、頼るべき主人が出て来て安心できる。要はいかなる場合でも従い貞正が肝要である。
十一月
復:大雪 復はかえる、戻る。一陽来復、月にあたれば十一月冬至の時候。ここからはじめて陽気が増す、そして次第に成長がはじまる。同志は再び来たり加わる。陰が消息し、陽気の成長に従い事をすすめるのによい。
十二月
臨:小寒 臨は人に挑むの道。河岸が水沢に隣接するようである。貞正であることが良い。
四季経絡
春 泰:立春 手少陽三焦経 双手托天 欠陰初気
壮:啓蟄 手陽明大腸経 燕飛勢(内旋)
夬:清明 手太陽小腸経 仰身勢 少陰二気
夏 乾:立夏 手欠陰心包経 燕飛勢(外旋)
媾:芒種 手少陰心経 摸魚勢 少陽三気
遁:小暑 手太陰肺経 集気站椿
秋 否:立秋 足少陰胆経 頭転功 単盤 太陰四気
観:白露 足陽明胃経 打弓勢 自然盤 和帯脈を刺激
剥:寒露 足太陽膀胱経 仰呼 陽明五気
冬 坤:立冬 足欠陰肝経 燕飛勢(叉歩)
復:大雪 足少陰腎経 勢
臨:小寒 足太陰脾経 通天採気 太陰終気