2019年令和元年も、のこすところ1週間と4日です。

振り返れば、私が「(一社)全日本太極拳連合会」の一員としての太極拳 中国武術普及事業を理事長の大塚丈史先生と共に行って来た2017年、2018年、2019年の3年間を思い出しています。

全太連の大塚先生は、おそらく日本初で民間組織を単身で立ち上げて、今現在もリアルタイム進行で熱心に日々、事業活動へ邁進されています。

私も1996年から行って来たフィットネス業界の事業ではエアロビクス全盛時代の初代に続いて、2代目の存在でオリジナルな活動を展開しましたが、出世した立場でもディレクターという、一企業の中での中間管理職の担当でした。

それを大塚先生との繋がりが出来て、それまでのフィットネス仕事一本だったところから、18年ぶりに国内太極拳普及団体の活動へ復帰し、所属は全日本太極拳連合会の事業に主軸を置き、横浜武術院の展開も連動させて、そして中国上海武術界との新しい連携スタイルにしました。

初めはどうなることか、と心配もありましたが、一念発起で3年間行って来ましたが、この令和元年を期に、3年、5年後、10年後への発展を目指すために多くの革新、改善における”イノベーション”および”マネジメント”の数々を担い行いました。

ところどころに執行責任者としての勇気の要る決断や実行を行いました。

その中で、私の意識や哲学によるものは伝統中国思想哲学でしたが、もう18年ぐらい前の2001年頃にアメリカの「マネジメントの父」と称された「ピーター・ドラッカー」が他界され。その時分に「ピーター・ドラッカー理論」の本がいくつか出版されました。

私は、その分厚い本を毎日レッスンの移動時間で読み解き、それを自分の仕事に活かしてやっていました。

そして、その後に「ピーター・ドラッカー」は「日本実業界の父」といわれた「渋沢栄一」翁の理論に影響を受けていたと知りました。

今年は、偶然に「二宮金次郎・尊徳」の愛読書の「大学」から始まり「中庸」「論語」「渋沢栄一」の書籍を再び読み直しながら、自分の仕事への方針にと考え行って来ました。

そこで、再び文庫本で持ち歩きやすい「ピーター・ドラッカー理論」を書店で見つけて購入し、読み直していました。
 

そこで気付いたのは、表現方法が異なっても「原則」は同じであることで、表現の単語を「その場、その時」で臨機応用して言葉を考え、お話させて頂く時は、そうした手法で行うことにしました。

それが、今年一年間のひとつの記念すべき年に、なんとか今のところいい感じにまとまった感を思います。そこには多くの協力して下さった皆様の御蔭があります。

本当にありがとうございました。感謝を申し上げたいと思います。

今年は12/29(日)の「太極拳 中国武術ジャパンカップ2019大会」が最期にあり、今現在に準備をすすめています。
 
そこのところでも申し上げたいことは「武術競技大会」の審判員は、「人事とマネジメント」を行うことを最も重要視して行います。

以下のピーター・ドラッカー理論からの文章を引用します、その中で「人事を審判員」そして「マネジメントを審判員」に置き換えて、そのまま審判員心得になります。
 
ピーター・ドラッカー理論「人事とマネジメント」

人事にはマネージメントの哲学が表れる。

人事はマネジメントの巧拙が他の何よりも如実に表れる意思決定です。マネジメントの哲学や価値観、仕事への取り組む姿勢の真剣さや誠実さ、などが隠そうとしても明らかになってしまう鑑でもあります。

したがってすべての人事において「あのポストには、なるほど彼が最適だ」という反応を得なくてはなりません。

”もし「やはり、この会社はお世辞と追従がうまい人が出世していくんだ」といった、公平さを疑われるような人事では、モラルは低下し、人材をスポイルして、事業を衰退へと向かわせるリスクへ変貌しかねない”とドラッカーはくどいほど強調しています。
 

●その人事を行う者、マネジメントについて

  ~人事を行う者の4つの原則~

「責任感ある者が、成果を上げる人事」
「極端な人事は避ける」
「人事は正しく行う」
「人事は行った者の責任」

   ~行われるマネジメント~

「誠実さ」「真剣さ」「価値観」「哲学」
        ↓
       「人事」
        ↓
「公平:モラル→向上 人材→活性化 事業→発展」
「不公平:モラル→低下 人材→スポイル 事業→衰退」

私の意識における組織「(一社)全日本太極拳連合会」での太極拳、中国武術普及事業における「武優段位」や「太極拳 中国武術ジャパンカップ2019大会」における「個人」「組織」「役割」における相関関係の考え方を「ドラッカー理論」から紹介します。

「ピーター・ドラッカー理論 個人と社会は補い合う関係」
 

●社会
●組織・集団(会社 企業)
役割と位置付けを与える

●個人
個人が社会化するためには、
個人⇔組織・集団⇔社会
     ↓
   個人⇔社会

●社会
個人は社会に貢献できる(個人は経済的な恩恵を得られる)
目的や性格が決定する(社会は安定し、有益さが増せば発展する)

ドラッカーの著作には、社会かコミュニティに関係するものが多く著述されています。

ドラッカーは社会と個人はお互いの補助し合い、調和すべき関係にあると指摘し、それが安定した社会を回復するために必要であり、また戦後社会においては、必ず個人と社会の関係が問い直されて、安定した社会がもたらされるだろう、と言いました。

組織は社会と個人の「絆:きずな」として機能

人間は社会と接点を持たなければ存在できない社会的存在です。

個人は、社会全体の中における自分の位置付け、や果たすべき役割を認識することで、社会とのつながりを見出すことができます。

位置付けや役割を確認できない人と、人によっては、社会的存在の実感を感じられないような所感も生まれて来ることがあります。

また社会の側も個人に位置付けや役割を与えられないなら、個人がバラバラに動き回っているだけになってしまい、各自各自がバラバラになって、まとまりの実感のない状態では、社会と呼ぶには不安定な状況になってしまいます。

よって個人が社会的な役割や位置付けを持ち有意義な活動が多く増えていくことは、社会にとっても有益になるのです。

組織や集団が謂わば組織化され、中間項となり、個人はそれぞれに社会化され、位置付けや役割が組織から与えられ、存在価値が上昇します。

そのことが、組織(会社、企業も含む)は社会と個人の「絆:きずな」として機能していくのです。