昨日の指導では、午後は「導引術&伝統気功 華侘五禽戯 そして龍身蛇形太極拳」でした。夕方から夜では「武術院太極拳班」で現在は「陳家溝式太極拳」を行っています。
 
陳式太極拳はテキストを用いて、しっかりと理論も重視しています。
 
そして私が「亳州伝統華侘五禽戯」の縁が安徽省武術協会つながりで2007年から学習交流を行い、
 
伝統五禽戯の54式、13式、26式、熱身功を習得しました。五禽戯を大事にする所以はテキストの「陳氏太極拳剣刀」の中に、
 
陳氏太極拳概術の中に、成立の歴史のプロセスで「導引吐納術」と「六禽戯」「華侘五禽戯」との関連性がきちんと書かれています。
 
 
 
 
 
そういうことも含めて私達の活動では、「学術文化」としての重要性も理解して行っています。
 
 
 
来週の月曜日22日は「東京都中小企業家同友会」での太極拳講習会があり、
 
ちょうど「太極拳文化・運動の歴史的な成り立ち」というテーマで理論講義をしようと思いました。
 
 
春秋時代の「荘子・刻意編の導引術」後漢時代成立の「華侘五禽戯」そして華侘が五禽戯を創編するのですが、
 
それは「淮南王 劉安」の「六禽戯」が原型ですが、
 
その日本語の文献で「金谷治先生」著述の「淮南子の思想」から、その文献の部分を書き写してみました。
 
 
 
今年の1月に上海で再会できた、上海体育学院の恩師中国武術九段 邱丕相老師の編纂した「馬王堆導引術」にも、
 
いくつかの動作が取り入れられていて、とても興味深く感じました。
 
 
 

養生と養性
 
「かの吹呴し、呼吸し、故きを吐きて、新しきを内れる。」
「熊のごとく経(ぶらさが)り、鳥のごとく伸び」
「鴨のごとく浴し、猿のごとく足踏みをして」
「梟のごとく視て、虎のごとく顧(かえり)みる」
「これ形を養うの人なり、以て心を滑(みだす)にあらず」
 
「熊、鳥、鴨、猿、梟、虎」の6種類の動作で、五禽戯の方々からは、六禽戯と呼び、
 
荘子の導引術は2禽戯と呼んでいます。
 
それが、少林寺の武術、そして同じく河南省の「陳家溝式太極拳」にと結びついていったプロセスが興味深く、
 
現代の日本で、私達が日々の健全な心身づくり・保持活動への実現に役立っていることに感慨深く感じました。