今年の夏は長梅雨になりました。
こういう時期は、やはり日頃の身体づくり活動が役立ちます。
 
今回の長梅雨は最低気温は18度ぐらいから下がりませんが、
最高気温が25度以上にはなかなかあがらず、中でも「低体温」だと、身体もだるく重く感じて来ることがあります。
 
多くの生活習慣病を招きやすい体質の「低酸素」「低体温」から、
中国武術、太極拳、健身気功運動は意識運動、呼吸運動、全身運動の3つがいいかたちで融合し、
「高酸素」「高体温」に体質改善を行えます。
 
そうなると血行不良が改善され、身体も軽くなり、脳の反射と反応が良くなります。
 
年間の身体づくり活動で大事なことは、陰陽五行の自然法則のサイクルとしては昨年の秋からの
呼吸力強化、血液循環の向上があることで、
冬には免疫力が高まり、春夏に得られる良好な体質を実感できます。
 
「秋」からの意識呼吸で「肺機能」が高まり、同時に体内の流動性を活発化させていくように皮膚感覚の向上を行い、
「冬」でしっかりした骨「腎機能」になり、
 
暖かくなった「春」で筋繊維全体の感度と「肝機能」を上げて
「夏」に血液循環力を高めることで、臓器全体五臓の活性化が行われ「心機能」が良好になります。
 
各季節の中間から終盤の季節の変わり目の「土用」に消火器系の「脾機能」を安定させることで、
1年間の安定して快適な心身を意識的に維持し続けられます。
 
これらを「陰陽五行」の”気”と呼び、連動する五臓の活性化を図ることが出来ます。

そして五行の論理で伝統中国医学の考えでは「五行:木火土金水」と「五臓:肝心脾肺腎」は連携し、
臓器には「怒喜思悲怖」の「情志」が結び付くとしています。

「秋→冬→春→夏」の四季の移り変わりの中で、
相生の関係で、”気の流れ”が停滞すると、
 
「秋」に五行連動する「肺」を痛めると「悲しみ」の情志が起こり、
「冬」に五行連動する「腎」を痛めると「怖れ」の情志が起こり、
「春」に五行連動する「肝」を痛めると「怒り」の情志が起こり、
「夏」に五行連動する「心」を痛めると「喜び」ではなく「憂い」の情志が起こり、
「土用」に五行連動する「脾」を痛めると「思い」の情志が起こります。

「秋→冬→春→夏」の四季の移り変わりの中で、
相生の関係で、”気の流れ”が活発化を行えると、
 
「秋」に五行連動する「肺」機能を高めると「悲しみ」の情志が起こらず、
「冬」に五行連動する「腎」機能を高めると「怖れ」の情志が起こらず、
「春」に五行連動する「肝」機能を高めると「怒り」の情志が起こらず、
「夏」に五行連動する「心」機能を高めると「喜び」の情志が起こり、
「土用」に五行連動する「脾」を機能を高めると善き「思い」の情志が起こります。
 
ここで、夏の季節の「喜び」の心身感覚は「気持ち良い」「快適」「楽しい」という言葉でよく表現されますが、正しくは「喜び」の概念です。
 
そこに年間の四季を通じた「拠り所」「基準」の基準体質の感覚を置くことが出来て、
安心感やご自身の身体への信頼を常に感じることが出来ます。
 
こうして今の時候で真夏を前に夏型の身体になり、人間の身体を構成する成分は60%が水分で出来ています。
その中で古い水分と老廃物は、真夏で入れ替わり五臓の動きは安定して、その感度は「心臓」つまりは「心」「脳」で感じられます。
 
そこで、病気予防全般での「免疫力」が向上させて、
この夏を迎えて、流動性の活発化を行い、気持ち・気分も明るく、活気の中で楽しく頑張っていくことができます。
 
この夏ももうじきは梅雨明けになりますので、元気に参りましょう。
 
追記:

手と足の十二経脈の経絡と動作と陰陽五行節が季節・四季に連動する主要五臓器を動かす按摩、吐納導引の運動・動作と
結び付けられます。
 
 
 
陽:春夏  督脈:百会~大椎~命門~尾閭~湧泉 
 
           湧泉~尾閭~命門~大椎~百会
 
陰:秋冬  任脈:上丹田・引堂 中丹田 檀中 下丹田:気海
           
           下丹田・引堂 中丹田 檀中 上丹田:気海
 
季節
木:春    空気:風    
臓器:肝臓 胆のう 筋・目・爪   
”気”が不足すると:イライラ 傲慢 不眠
 
季節
火:夏    空気:熱    
臓器:心臓 小腸  循環器 血管 舌 
”気”が不足すると:ツンツン 冷たい 想い遣りに欠ける  
 
季節
土:季節間 空気:湿    
臓器:脾臓 胃   消火器 口唇  
”気”が不足すると:くヨくヨ 自分勝手 優柔不断
 
季節金:秋    空気:燥    
臓器:肺臓 大腸  呼吸器 鼻 皮膚 
”気”が不足すると:メソメソ 悲観的 強欲
 
季節
水:冬    空気寒    
臓器腎臓 膀胱  生殖器 内分泌 骨 耳 髪  
”気”が不足すると:ビクビク 怖がり スタミナ不足