私はこの令和元年を迎え、決意として中国武術普及と合わせた教育事業を正しくしっかり広めることを目指しています。
 
 
毎週日曜日午後の「横浜武術院武術隊」の指導では、本場中国の武術専門学校と同様に、教学の中に武術教育の中にある、
 
伝統中国思想哲学「老子 荘子」の道家思想、「孔子 孟子 荀子」の儒家思想、「釈迦如来」の仏家思想の3つから来る
 
「倫理道徳」を大事にして指導を行っています。

これらは重要で、専門的には
 
「道家思想的心性:道法自然」
「儒家思想的規範性:倫理 道徳 秩序」
「仏家思想的解釈性:禅に代表される心理分析感覚」
 
になります。
 
そこで私はこの新時代で、人々の心身の活性化と豊かな思考を持てるようにとするために
 
儒学に思想の方針として「孟子」を重要視します。
 
正直、私は少年時代から感じたことで、日本社会の高度経済成長期、バブル経済、そして崩壊。

人間不信、社会不信、意味不明な犯罪の横行などに心を痛めていました。

その中でも、伝統中国思想哲学は、私の信頼感を励まし勇気付けてくれました。

その中で、今年令和元年からは「孟子」の観点を重視して行うことにしました。
 

「孟子 四端」

孟子は人の性が善であることを説き、続けて仁・義・礼・智の徳を誰もが持っている4つの心に根拠付けました。

人間には誰でも「四端(したん)」が存在する。

「四端」とは「四つの端緒」という意味で、

それは、

「惻隠」(他者を見ていたたまれなく思う心)
「羞悪」(不正や悪を憎む心)
「辞譲」(譲ってへりくだる心)
「是非」(正しいこととまちがっていることを判断する能力)

と定義します。

この四端を努力して拡充することによって、それぞれが仁・義・礼・智という人間の4つの徳に人間は学んで努力することによって、
 
自分の中にある「四端」をどんどん伸ばし意識を到達させます。
 
中国伝統の思想哲学 孟子の「四端:仁・義・ 礼・智」の精神、

つまりは、

「仁:惻隠の心は、思いやり」
「義:羞悪の心は、誰もが目指すべき正しい人の道」
「礼:辞譲の心は、敬意と恭しさを持ち、行いに移す」
「信:是非の心は、”人と言う”と行いが一致し、奉仕の精神を重要視する」
 
私達は、この孟子の「性善節」の思想を重視していきます。
 
 
そして孔子の「論語」「中庸」「大学」とある中に「大学」の方針を重視して事業にあたります。
 

「大学」の考えは「三綱領八条目」があり、「大学之道」とは、
 
”止至善:善に至り、止まる”から始まり、
 
”明徳:徳を明らかに”は「学問:格物 致知」と「徳行:誠意 正心 修身」の2つを合わせた”修己”を重要視します。

そして”新民”を「斉家:家を整え 治国:国を治め 平天下:天下を穏やかに平らかにする」これを”功業”として
 
行える”治人”を多く増やし、事業を素晴らしいものにとしていきます。

「”止至善” ”明徳” ”新民”」の3つを合わせて「三綱領」
 
そして「”格物 致知 誠意 正心 修身 斉家 治国 平天下”」の8つを「八条目」として「三綱領八条目」となります。
 
私はこの「大学」の考え「三綱領八条目」を以て武術普及事業にと邁進していきます。