今年2017年も、のこり2週間と4日です。
私達の武術活動でも、大きな成果があり、この年の終りが近付いて来て、感慨深く振り返っています。
やはり中国武術の本場は中国大陸、1982年より武術を始めて、今年で35周年。
何度も何度も足を運んだ中国大陸へ初訪問は上海に32年前の1985年。
それから、ずっと上海武術活動界と単身で連携して現在に至ります。
来年2018年は日中平和友好条約締結40周年記念の年で、全体的に2000年
続く文化交流のある中国との新しい21世紀型の連係の始まる年になることを確信しています。
そういったことを踏まえて、来年2018年の日本国内での武術活動界の発展を願って、
今回は「中国武術文化の現代社会における価値」について を解説致します。
中国武術は数千年間もの歴史があり、その時代ごとの民衆に、
求められる背景が異なり、改革や自然淘汰などを受けて変化を繰り返して来て今日に来ています。
そのことについて、今後の現代日本社会にもj充分に活かせる中国武術の価値とについて、お話をしようと思います。
1.武術的健身価値
中国武術の一番の特色は身体活動による、心身活性化での健康増進効果が大きく、
太極拳や健身気功、導引術などを含めれば、人生の中でとても長い時間において、
自発的に行える特長を持ち、
私の仕事におけるスポーツ、フィットネスクラブでの指導し、一緒に行う運動効果としても、
器具を使わなくとも、誰でも、何処でもできるという面でいえば、コストパフォーマンス的にも、よりすぐれた体育運動文化を有しています。
思うに、今後のフィットネス・ビジネスの面でもコストがかからず、
日本でもアメリカで流行した、アメリカン・ヨガやピラティスを引き継いで更に健康効果を高く上がられるように、
その存在感と注目は高まっていくことと思います。
2.武術的技撃価値
中国武術も、一つの武技の側面を持っています。
徒手で行うもので、突きや蹴りという技に、擒拿術という関節技、
刀棍剣槍に代表される武術兵器による攻防技術を備えています。
これは、主に実用武術といって、中国では、軍事訓練や武装警察の技能として重視されています。
3.武術的観賞価値
今や武術は世界中に広まり、それぞれ文化的にアレンジされて生活の中に既に
溶け込んでいます。
スポーツ体育的な側面から発する「美意識感覚」があり、体育文化的芸術での鑑賞的価値もあります。
この感覚としては、中国では古くからあり、道行く大道芸としてのルーツから、京劇などの舞台演技、
映画のアクションシーン、スポーツ競技武術などがあげられます。
競技武術の中には、欧米式キックボクシングのような拳脚の動作技術に投げ技、
相撲の要素を含んだ「散打」や「対抗性武術」もあります。
4.武術的教育価値
武術では、武徳と謂われるように「道徳・倫理」教育の面をも持っています。
ここでは、海外からも評価の高い、日本の武士道:侍精神の原点にもなった
仁:おもいやり 義:人の行う正しい道 礼:敬う心
智:知恵・工夫による集積知 信:人と人との信頼
などの、人としてのあるべき姿である、道徳教育を行い社会活動における、
良質な秩序を保ち、よりよい生活を高めていく意識を重視しています。
5。武術的経済価値
どこのいずれの国での各種スポーツ活動団体にも共通することですが、
より広い地域へ体育運動を発展させていくことの、
大事なものの一つに経済的な発展と促進が、重要になってきます。
ここでは、健康的で健全な精神と肉体の強度を上げるということと、
一般人においても健康になって「労働力」を上げ、生産を上げるという、
根本的な発展と楽しみを増産させる、ことがあげられます。
豊かな社会は経済的に恵まれていること、
心身をそれぞれに満たされた中で発展させて生活をしていく事が望まれます。
それぞれ武術の健身価値、観賞価値、教育価値は
どれも高度な内容をもっています。
これからは21世紀型の「より効率よく効果を挙げるマネジメント能力」
が、こういった武術価値に結びつけば、
もっと、フィットネスクラブ、学校、病院や健康福祉施設などの組織運営における、
相乗効果が期待されると思っています。
来年2018年の、中国と日本の関係では連携できるところは益々、経済的な発展も大きくなり、多くの注目も集めることでしょう。
近年のこれからの日本でも、リバイバル的要素もあって、
2024年以降の「オリンピック項目実現化」へ向けてもっとポピュラーになっていくことでしょう。
私達は、本場中国式を受け継いで現代日本社会にあったスタイルを確立した武術活動を頑張っています。
これからも、発展、繁栄へ向けて精進していきます。
よろしくお願い致します。