今週、昨日発売の「Newsweek ニューズウィーク日本版 10/24号」の記事内容が非常に興味深いので所感を述べたいと思います。

 

私自身は長き32年間の中国大陸で直接行って来た武術交流のおかげで、

 

この10年間ぐらいの間に、日本国内にさんざん流され続けた数々のフェイク報道には何も間違わず、

 

むしろこの10年間には、交流における人的投資をたくさんして来たことで、

 

大きな恩恵を受けられたことに中国武術活動界に感謝しています。

 

(※そのことで、今回紹介する「ニューズウィーク日本版 2017年10/24号 特集:中国予測はなぜ間違うのか」 の内容を検証したいと思います)

 

 

先ず、知っておいて欲しいことですが、世界経済の情勢の中で、3大経済国の、

 

「米国 中国 日本」の「GDP 国内総生産」あるいは「負債」を合わせた比較での実体経済での数字を紹介します。

 

1位  アメリカ 18,624.45 18兆ドル (約2034兆円)
(GDP比 負債 107% 借金ランキング 15位  負債:2100兆円)

 

2位  中国 11,232.11 11兆ドル (約1243兆円)
(GDP比 負債 44,2% 借金ランキング 107位 負債:300兆円)

 

3位  日本 4,936.54   4、9兆ドル (約553兆円)
(GDP比 負債 239% 借金ランキング 1位  負債:1066兆円)

 

世界の名目GDP(USドル)ランキング

 

世界の債務高ランキング

 

 

 

『ニューズウィーク日本版 』 

 

特集:「中国予測はなぜ間違うのか」

2017年10月24日号(10/17発売)

 

政治経済も問題だらけで、間もなく破綻=

 

「中国崩壊論はなぜ生まれ、なぜ外れるのか。

何度も崩壊を予想されながら、終わらない共産党支配──。

 

 

中国の未来を正しく読み解くために知っておくべきこと
 

中国 共産党支配が崩壊しない理由
 

■GDP 中国経済の「復活」にIMFがお墨付き
Q&A 根拠なき礼賛と悲観のツケ
出版 中国崩壊本の崩壊カウントダウン
■インタビュー 「『崩壊』とは言ってない」代表的著者の反論
分析 中国の未来をCIA流に予測する

 

 

~記者からの質問 記事からの引用文~

 

「いわゆる「中国崩壊論」に対する批判が最近高まっている。

現実とは真逆ではないか、という指摘だ。

あなたは崩壊本の代表的筆者として位置付けられている」

という問いの答え。

 

石平「崩壊とはいっていない」

 

 

 

 

 

24ページの記事「中国崩壊本の崩壊カウントダウン」からの引用~中略~

 

「一世を風靡した 中国崩壊論が今大きな曲がり角を迎えている~略~」

 

「~曲がり角を迎えている最大の理由は、10年以上前からオオカミ少年のように”まもなく崩壊する”と言い続けたのに中国経済が一向に崩壊しないからだ。

 

”崩壊詐欺”と批判を浴びている~略」

 

 

「このような本が売れた背景には、日本社会の変化がある。

 

2000年代以降、排外主義的な傾向が強まり”ネトウヨ”と呼ばれるネット右翼が台頭

 

ナショナリズムによりどころを求める風潮が生まれる~中略」

 

 

「出版社によれば、崩壊論の主要読者層は 60代前後 著名作家の本は確実に1万部は売れる~略」

 

「中国を知りたい」と書店を訪れた一般読者が大々的に並ぶ中国崩壊本を手に取る、

 

というサイクルが成立してきた。

 

 

こういった本には制作コストの安さというメリットがある

 

多くの場合、経費をかけた現地取材をすることなく

 

中国国外で活動する 反共産党 の中国メディアの記事をネタに、

 

複数の中国ウォッチャーが対談

 

それを書き起こした内容を編集して書籍化されている~略~

 

 

そして記事は、こう続きます。

 

「中国を知りたい」という一般読者が、こうした崩壊本を手に取れる状況が続けば、

 

中国に対する正確な理解や分析は いつまでたっても日本社会に広がらない~略~

 

 

 

~私の、所感を述べます~

 

※それが日本の世論となって、多くの意見の主流になっていた事実が「日本の現実です」・・

 

 

 

 

 

 

「中国の未来をCIA流に予測する」 グレン・カール(元CIA諜報員)

 

分析:やみくもな中国脅威論や衰退論は実態ではなく、欧米人の思考を反映しているだけ

 

優秀な諜報員が注目する4つのポイントとは。

 

 

 

こうした「中国脅威論」や「中国崩壊(待望)論」は、

 

中国の実態よりも、

 

それを主張する欧米人の思考を反映している、と

 

優秀な諜報員は指摘するだろう~略~

 

 

例えばアメリカ人は、人権侵害は文化的後進性の証拠だと考えており、

 

かれこれ100年以上にわたり、

 

アメリカ型民主主義(とキリスト教)を中国に押し付けようと腐心してきた

 

 

~その他にまだ、興味がありましたら、ニューズウィークをお読みください((笑))~

 

 

そして今週は中国での共産党大会があって、何かと話題になった”中国”でしたが、

 

一昨日、10月19日(木)の日本経済新聞の記事です。

 

 

現在のアメリカ合衆国への記事。

 

 

 

 

中国共産党大会 開幕「世界の舞台の中心に立つ時が来た」

 

中国最大の政治イベント、中国共産党大会が18日朝、開幕した。

 

大会の冒頭に演説した習近平国家主席は、中国が「世界の舞台の中心に立つ」べき「新時代」を迎えたと述べた。

 

その「中国共産党大会 活動報告の要旨」の全文が記載してあります。

 

 

「外交」の部分で、注視しているのは、

 

「中国は公正 正義を旨とする新型国際関係の構築を推進し、

 

他国の内容に干渉し、強い者が弱い者をいじめることには反対する ~略~」

 

 

 

「この5年間に、成し遂げられなかった多くの大事を成し遂げた、

 

人々の生活は不断に改善され、貧困率は10,2%から4%以下に下がった

 

 

 

 

今こうして感じるのは、

 

ずっと35年間の間に、仲良くやって来た「私が実際に知る中国」と、

 

「日本国内で、ここ数年で興味を持たれた中国」を知っている実感の差だったことを感じました。

 

そして、私だけでなく、日本に来ている善良な中国の方や、関係者が、

 

「無関係な、とばっちりにあうことは、もう今後ないだろう」

 

それだけでも有難いことです。

 

 

そして清廉潔白な日本人の1人として思うことは、

 

「崩壊論」や「衰退論」のような心の歪んだような待望論を人様の国へあてつけて、

 

それを一つの達成感のある仕事と考える人は、

 

国は関係なく、

 

そういうものであってはならないと考えるのです。

 

 

来年は日中国交正常化40周年、

 

ただ素朴に願うのは、アジアの平和と安定です。

 

国際社会でも西洋諸国が長き不況をアジア貿易を通じて回復し、

 

共同発展を私は願っています。