能動的能動力の空

 

来週の11月7日(月)が立冬、1つの季節の終焉を感じながら、今までにやってきた様々な「思い出すこと」などが、脳裏をよぎります。

 

34年前の13歳から武術の練功を始め、1985年からは中国大陸との往来が始まり、

 

20年前の1996年からフィットネス・スポーツクラブでの仕事に携わり、

 

1985年の時に指導を受けた上海体育学院の邱丕相老師が来日され、

 

邱式 馬王堆導引術44式の指導と講義を受けてから、

 

いくつかの養生理論の資料を頂き、先生から直接「君のような、少年時代から武術を学び鍛えた人が養生世界に入るといい」と激励を受けて、

 

その後に2002年からは古巣の上海体育学院を訪れて、今は教授になった同僚や先輩の先生方から、いろいろと指導を受けて、当時は教授陣が各々で「気功体操」を編纂し、それを発表しなければならない作業を行っていて、

 

そこで自分もと養生功での研究と実践で、自分のスタイルでの気功体操「養生導引操」を編纂しました。

 

(教授陣の気功体操の動作は、その後に「健身気功 五禽戯」になっていきました・・・)

 

そして翌年に健身気功 五禽戯を学び、すぐにフィットネスの現場へ導入しました。

 

2014上海 外灘2014上海 和平飯店

 

それから10年前の2006年に、五禽戯が国家級非物質文化遺産に認定され、

 

上海国際武術博覧会に出場して、

 

再会した安徽省武術協会の兄弟子の賈平さんから「安徽省亳州市の伝統華陀五禽戯の海外支部として普及を手伝ってくれる人員を探してる」と紹介を受けて、

 

2007年に初訪問し、57代継承者の当時90歳の薫文煥老師から五禽戯における理論と実技を学びました。

 

花戯楼1

 

漢方2

 

薫老師1

 

練習4

 

とても素晴らしい縁を受け、「君には伝統華陀五禽戯54式を教えたい」と58代の周金鐘老師が言ってくださり、5月と9月の2回で学びました。

 

そして私はこれまでに何度も中国へ訪れて現地で生活しながら、感じていた伝統中国の養生文化は、

 

「実践と効果」がすべてなのであると確信しました。

 

書物を解いて、理論は詳しい人は日本にもいますが、

 

実際に、その人が実践して効能を感じられるか、どうかも大事な目安になると思います。

 

安徽省亳州市での学びは、大きな理解が高まり、武術運動にも発展していった「伝統華陀五禽戯」の歴史の深さにとても感動しました。

 

2010年には上海万博が開催され、上海周囲はとても大忙しで、先生方も大変なようでした。

 

2010年には、前年に亳州で再会した香港国際武術大会のプロデューサーの系財林さんから、健身気功展示会をやるから五禽戯の日本人代表でやってくれ、と頼まれ大会に出場しました。

 

香港で金メダル4つ獲得

 

太極拳を大会で行うのも久しぶりで、とても感慨深い大会でした。

 

そしてこの大会での「マスターズ・ルール」での国際伝統武術ルールや中国武術段位制の国際標準化を香港で知りました。

 

そして翌年の2011年には新しく、上海体育学院 武術学院となり、武術研修に行き、新規の武術隊の創設での準備に入りました。

 

そして翌年の2012年の上海国際武術博覧会から、横浜武術院武術隊としての新しい国際武術大会へのチャレンジが始まり、

 

2013年に香港国際武術大会、中国武術段位制の導入、

 

2014年から、恩師花妙林老師の復旦大学武術協会、龍身蛇形太極拳総部、瞿栄良老師との連携とが龍身蛇形太極拳の導入が始まり、

 

昨年の8月のシンガポール国際武術大会での、成果発表、

 

そして今年2016年5月の研修と、1回目の技能等級制度での検定試験。

 

9月4日の「2016年 中国武術文化交流大会」で、日本で活動する関係者の皆さんとの交流と「一等、二等、三等」での技能等級認定競技会を行うことができました。

 

こうして振り返ってみると、「この10年間」は、自分の人生にとって、非常に濃厚で、

 

今思うと、伝統中国文化の養生学と、養生功として、素晴らしい運動文化を、

 

授けてもらえた感動は計り知れないものがあります。

 

霊隠寺5

 

今こうして、すべてがひと段落をして感じているのは、

 

これが本当の「中国大陸式」な伝承なのだという実感でした。

 

すべては「縁が縁を呼び」

 

こちらが手を抜いたり、怠れば、私は理解から遠ざかる人間に自分からなっていくもので、

 

精進に精進を続ければ、道はおのずから現れ、難解にも思える、

 

多くの精妙な奥儀は、効果や効能というかたちで、

 

自身の身体に宿り、身体感覚で、体得していくものなのだと理解しました。

 

 

この長き学びと修練の継続で最終的に悟ったことでは、

 

「大自然の道理」「法則」

 

人間の心身システムにおける「秩序」

 

この3つが、常に安定させバランスを保持、堅持を意識的にできる能力である、

 

ということでした。

 

有意識的なその継続維持感覚が「養生における実践」です。

 

それが人の数だけ、歴史の長さ、そして現代感覚の社会環境があって、

 

膨大になっていくものなので、

 

個人個人の実践は、シンプルにシンプルにとできた人が体得できるものなのでしょう。

 

霊隠寺 彫刻

 

この年を記念に、

 

「実感」「判明」「確信」「理解」

 

の4つの重要な段階を発見しました。

 

来年の私は、武術生活35周年。

 

武術項目全般(単練 対練 析招 散手)、太極拳系全般(単練 対練 推手)

 

健身気功系全般(健身気功 馬王堆導引術 五禽戯 八段錦 伝統気功 華陀五禽戯)

 

技能資格証書としては、復旦大学武術協会 武術技能認定書 龍身蛇形太極拳総部での技能終業書での、

 

正式な「中国武術文化」での普及へ力を入れていきます。

 

頑張ります。