今回の上海での研修を終えて帰国してから10日間経ち、昨日の日曜日の練習活動は午前~午後とも活気に溢れていて大変良かったです。

これからは、また多くの皆さんが、新時代の武術活動を通じて、それぞれの生活を充実させる楽しみを広げていけるような、とてもいい予感を感じました。

今現在の中国武術界では、中国武術協会の運営トップが上海体育学院出身の張秋平さんに今年の2月から代わり、上海武術界では恩師の花妙林老師がナンバー2になり、実質武術界の運営面で大きな力を持つ存在になりました。

今回の上海研修で行って来た皆さんは早朝の魯迅公園での太極拳の活気溢れる光景や、本場の武術隊、龍身蛇形太極拳総部での研修で、

本場中国の上海スタイルの明るく楽しい武術活動を体感して、私達の活動が本場のスタイルと合致している実感と、

これからの太極拳や武術活動に新しく大きなチャンスになっている現実をリアルタイムで知ってもらえたと思います。

それを、やはり更に日本の皆さんに本場スタイルの武術活動を多く知ってもらおう、ということで、花妙林老師との連携で、

「2016年 中国武術文化交流大会」の共同開催を9月4日(日)に決定しました。

花妙林老師は現在、中国武術八段 中国武術 国際級審判員/審判長を務めており、

中国国内のトップ選手を決める重要な競技会の審判業務全般を行い、そして一番参加人数が多く盛り上がる社会人体育の武術競技部門での大会の運営を行っています。

伝統武術意識が強く、そしてスポーツ競技項目、医科学的な面で優れた龍身蛇形太極拳は今上海で非常に人気があり、

復旦大学を含む、多くの大学の授業での体育項目になり、脳の活動を活性化させ、勉強で疲れた心身を回復させる効果もあって一気に広まり国際大会の項目にもなって人気があり盛り上がっています。

昨年12月に開催された「2015年 高東杯 龍身蛇形太極拳・伝統武術大会」

龍身蛇形太極拳大会3

龍身蛇形太極拳大会

龍身蛇形太極拳大会2


6月25日に開催される上海の大会。

"緑地集団杯"上海市企事業単位 武術太極拳大会

こうした新しい太極拳活動の流れを作り出した瞿栄良老師は、毎年の武術大会の主催をも行っていて、

現在は上海以外に、中国国内の湖南省や黒竜江省からも招請があって大会運営や指導に奔走しています。


今回は日本初での企画として、従来行っている私達の交流会を、

国際大会の総審判長の花妙林老師と新時代太極拳の創始者瞿栄良老師をお招きし、

復旦大学武術隊選手も出場する社会人体育の武術競技部門での大会、龍身蛇形太極拳での技能考評会の日本版を開催することになりました。

今の中国国内では、普段の武術活動で頑張っている皆さんが、ご自身の日頃の修練の成果を試す場の大会が人気があって、一番得意分野で競技にチャレンジをして、

競技会の技能水準を一等奨、二等奨、三等奨の3段階評価を受け、獲得評価が各自の技能等級としてのグレード審査を受けられるようになっています。

そして大会のグランプリとしては「最優秀技能賞」「最優秀演武賞」が送られます。


それに加えて、今回は私達が2014年から日本での普及を始めた龍身蛇形太極拳の審査会として、

日本にいながらも、今まで頑張って来た皆さんの太極拳の検定でA級、B級、C級の技能資格審査会を午前中の大会で行い、合格すると資格証書が授与されます。

これは本場上海、龍身蛇形太極拳総部の先生方の皆様からの出張版 技能審査会と夕方から夜は特別講習会を行います。

こうして2012年から、私たちが新計画でのメンバーたちと共に中国や香港、シンガポールなどの国際武術大会へと出て頑張ってきて、

本場での新時代での技能検定を受けて、正式な中国武術スタイルを日本で活動を展開して来たものを、

次の世代の皆さんや中国へ行くチャンスが作ることがなかなかできなかった皆さんの為に、

第2期生として、本格的な龍身蛇形太極拳の新しい日本国内での指導者要員の養成と普及メンバーの皆さんとの正式的な初顔合わせの記念大会として、先生方が上海から日本へ来て実際のお手伝いをして下さることになりました。


今大会は上海武術界との共同企画で競技会も検定会も正式な上海武術協会からの企画なので、発行された認定証書は、

各自の履歴書などのキャリアで、保持している特技での技能資格証書になります。

武術技能検定証書


今回の企画がうまく行けば、先生方は中国上海の企業スポンサーを付けて将来的に国際武術大会を日本で開催してやってみたいと、言って下さっています。

その準備的な大会をも含めて今回の交流大会は、龍身蛇形太極拳日本本部(日本分部)の設立記念式典も同時に行います。


もう既に昨日からは練習に活気が溢れて、とても嬉しかったのですが、

昨日は特に午後は若者たちの長拳での武術難度動作の練習で盛り上がり、

やはり跳躍の難度動作は跳躍着地への指導の数々で目が離せないので、

伝統拳項目と中国武術段位制項目の方へ、なかなか周れなかったこともあり、

練習活動では、慣れた方々は、先ず準備運動を各自各自で行い、

各項目を思い出す練習をして欲しいと思います。




練習の順番として、例えば今回の上海で学んだ八卦掌では、

最初は歩法の練習、直線~半周ずつ、

歩法の向きが同じ動作の組み合わせ練習、長く複雑な動作では、短く2~3分割して、

足の進め方と上半身のタイミングを合わせる練習をしてから、繋げる、という感じで行うと、

質の良い練習が自ずとできるようになります。




龍身蛇形太極拳は1節~6節に分かれているので、各セクションを分割して、

練習して行くと全体がまとまると思います。

龍身蛇形太極拳の套路


そして今から、今までの交流会出場メンバーの皆さんは、

出場項目の選定とのこり3ヶ月と3週間ほどで、どれぐらい精度を上げられるか、

を各自各自の練習参加スケジュールの期間を考えて、一番いいかたちで実力を発揮できるようにエントリー項目を決めていって欲しいと思います。

全部を覚える必要はありませんが、評価される基準ルールです。

採点の配点基準について


今回は競技会は多くても40項目なので、

1人で高評価を勝ち取り、存在感を表現したい人は、得意な拳術や器械での単練・個人項目や対練。

皆さんと一緒の方がやり易い皆さんは2人~3人の集団がいいと思います。

(本場スタイルの武術大会は、ほど良い緊張感とリラックス感が交じり合い、とても盛り上がり楽しいので、できるだけ多くの皆さんに大会を体感して欲しいと思っています)


今回の大会組織委員会で担当するのは日本人側は私だけなので、今上海と連絡を取り合いながら、

プログラム構成や配分などを考えていますので、その後にこちらで事前にプログラムが確定していくといろいろと中国式で物事がどんどんと決まっていくので、エントリーが予め決まっている皆さんは事前に早めに教えて下さい。

項目の順番設定や、その部門の指導でのカリキュラムでの指導計画を考えて行うためです。

(※それに今の日本でこうした本当の中国式を知らない政財界の人が多いのが、中国との連携でミスをしているので、皆さんに紹介する機会にしたいと思います)


今のところ競技部門はスタートは長拳、各種拳術、そして器械項目、

龍身蛇形太極拳以外の太極拳項目、集団、中国武術段位制項目の単練・対練。

伝統拳、伝統器械、日本側エキシビジョンとなっています。

ラストは復旦大学武術隊、と教練の世界選手権優勝者の韋剣老師と、

瞿栄良老師の龍身蛇形太極拳の生エキシビジョン演武!!(必見です)

(※先日の上海では審判長の花妙林老師もゲストで猴拳をやるかも、と言って張り切っておりました)

そして表彰式。


小休止をしてから特別講習会を行い、終了後、

先生方は着替え、そして移動してから打ち上げパーティーになります。


何かしら、いつもは私達が中国で行っている大会の流れを、

日本で私たちの活動拠点の横浜で行うことに不思議さを感じます。


とにかくこの夏から秋は、皆さんでこの特別企画を頑張りましょう。

これから新しく仲間に加わって武術活動を盛り上げてくれる皆さんや、

今回から始まる新しい武術大会運営に協力して下さる、フィットネス業界や武術関連の皆さんのご参加、あるいは将来的に日本での本格中国武術で私達との提携事業を考えていらっしゃる方々も大いに歓迎致します。

よろしくお願い致します。