季節は晩秋から冬の入り口へと差し掛かりました。

そろそろ呼吸器の弱い方で目立つ咳込み方をする方々を見かけるようになる季節です。

朝目覚めた時には既に喉が渇いていて、鼻が塞がったと感じた時には、すぐに鼻の息の通りがよくなるように、

洗面所などでの鼻洗浄をこまめにすることが大事です。

そのためには普段からの意識呼吸法での、口吸鼻呼(口から息を吸って鼻から通す)をしっかりと行い鼻の通りを確認して、

それから鼻吸鼻呼(鼻から息を吸って鼻から通す)に合わせて鼻の奥の鼻咽近くまで水(ぬるま湯)を入れ、

そのまま吸い込まずに、鼻咽近くに触れたら、一気に息を出し、眠っている間に鼻の奥あたりに付着した「ほこり」などを洗い流すようにします。

そして口の中のうがいを行い、特に喉と鼻の繋がる付近をよく漱いでいくと、潤いが戻りスッキリとしていきます。

(痰が喉の奥で溜まるのは鼻の内部の水分を外へ出さずに無意識でも体内に引き込んでいることが原因です)

今の時期からこうして鼻呼吸の質を高めていくことで、だんだんと季節は進み、

空気中の湿度も下がり、気温も低下していくことで、

呼吸器障害の可能性を下げていくことができます。

実は、鼻呼吸ができなくなることで、

喘息、気管支炎、肺炎という順になり、鼻呼吸ができなくなり、口呼吸になることでウィルスもすべて口から入ることでインフルエンザも発祥します。

そのために鼻呼吸の通りでの重要性を常に意識することが、すべての風邪予防につながります。

そして「風邪を引く」という俗称は「北風に乗ってやってくるウィルス:邪気を体内へ引き込んだ」という意味で「風邪を引く」というようになり、

正式な病名は「感冒:感覚が冒される」で、

最初は鼻呼吸ができなくなって嗅覚が冒され、次に寒気から触覚:皮膚感覚が冒され、

次第に鼻に関連する聴覚:耳の感覚、味覚:口の感覚も冒され、視覚:目にも影響が出て、

5感がすべて冒されると脳機能も冒され、ダウンするというものです。

ですから、普段からの五感を機能させておくことが、いち早く、

寒くなると起こりやすい病をすべて未病のうちに治すことができるようになります。

古くは、賢いことは、人は病を治すのではなく、病の要素を未然に防いでかからないようにする(未病を治す)、と言いました。

これからの季節は、こうしたことは非常に重要になっていきます。

季節が進めば進むほど、そうした知性を知る人とそうでない人との差が大きくなります。

常に心身が元気で健康でいられる、というのも日々の地道な努力と質の高い知性が大事になってくると思います。