旋風脚720℃のメカニズム  | 中国武術 カンフー 横浜武術院 日本華侘五禽戯倶楽部のblog

中国武術 カンフー 横浜武術院 日本華侘五禽戯倶楽部のblog

中国武術師範 伝統華侘五禽戯伝人 太極拳・気功講師 成澤正治のブログ


テーマ:
中国では、2003年から始まった高難度競技

(※日本国内では自選難度競技と名付けましたが「自選」に「難度」は従来に行っていたポピュラーの360℃着地の自選套路も入るので、回転数が540℃~720℃の連接が入り、より高い技能で競うから「高難度競技」という名になっています。そういう意味も含めて名前を変えるというのは意識も変わるので注意をしたいと思います)

その中で一番、印象深いのは旋風脚720℃です。

今回はこの動作メカニズムを解説したいと思います。

動作を行うのは、今次世代でトップを狙うポストにある四川省武術隊の朱雷明選手を動作モデルで解説をします。




はじめは一段の旋子転体720℃からの勢いからの流れで助走に入ってきます。非常にいいリラックス感と緩急のリズムがいいです。

そして旋風脚という動作は基本的に、

1、起跳(両腕振り上げから上方へのジャンプと左足振り上げ:外擺蓮脚)

2、騰空里合腿

3、接地

のメカニズムで動いていきます。

そしてそれが540~720℃の回転数を上げるものが「高難度動作」と言っています。

720℃系動作は1996~97年に上海武術隊の伍剛選手が初めに行い、それから翌年には数人の選手がこなすようになり、








2003年の中国での競技会には、その動作を取り込むようになり、2006年から国際ルールに入りました。

やはり準備段階が一番重要で、中国の武術協会での研究チームはいち早く動作解析を行い、できる選手を養成し、行える教学法を確立したら、省武術隊、市武術隊と普及する方法を執っています。

日本では準備がかなり遅れており、私の所感では選手各自に任せているように感じます。

(※行う側と、それを外面からの確認し、適確な指導ができて互いの共通認識が重要になってきます。それらがないと責任においての有無のこともあり、恐怖感や不安定さに繋がっているように見えています)

私の行う指導メカニズムでは2002年から2006年までに上海体育学院競技体校の韋剣くんが受けていた訓練内容を高級教練楊中平老師から学び、安徽省武術隊教練の賈平さんから教わった教学法からの視点で記述します。

先ず旋風脚は360℃から回転数を上げて、540右足着地ができるようになり、旋風脚2連続ができるようになってから、初めて720℃にチャレンジできる、という身体感覚での認識が大事です(実際の体感なく、想像とかイメージで行うとここからは安全面で支障が必ず起こります)

720℃の場合、

1、起跳(翻身跳:両腕振り上げから上方へのジャンプと左足振り上げ:外擺蓮脚)

旋風脚2

2、騰空里合腿

旋風脚3

3、加速を加えた回転

(彼の場合は、騰空里合腿後に右腕を左腕内側へ差し込む方法で内側からの回転を加えている)

壁叉

4、接地

・空中で着地態勢を整えている

壁叉2


5、壁叉1段階

・上半身を前かがみで着地、背筋も使って重力を吸収

壁叉2

6、壁叉2段階

・上半身を瞬時に立て直す

壁叉3


の6段階で確実な動作認識が重要になってきます。

意外に気付かれないことですが、

壁叉の連接では、360℃着地よりも回転数が上がり、猛烈な重圧がかかって着地になることで、

「壁叉は左足前の尻もちと右後足での踏ん張りを同時進行でこらえながら瞬時で行う」

もので、右足のつま先を後ろ向きに伸ばして行う着地方法をしたり、指導すると、

旧来型の習慣などで、応対しないと、そのことが要因で安全面での自己保障ができなくなる、と思ってください(※重要)

720℃着地では、後ろ足は親指から土踏まず、親指から足の指先を使い足の裏の力で踏ん張れるように内側へ入れ、右膝内側に跳ね返ってくる力からに負担をかからない位置を先ず自身の感覚で探ることから始めます(個人差が大きい)

壁叉4

形としては僕歩の小指側が少し浮いた感じになると思います。

壁叉5


最近、日本の選手も頑張っていてチャレンジをされていることに感心します。

素質訓練はよく努力されていて、とても良い印象を受けました。

欧州勢は跳躍での起跳が脚力があって高いことが、何人ものこなせる人がいますが、

日本人の体質としては回転数や着地などの面では、優位性があると思います。

そのために、

1、起跳(両腕振り上げから上方へのジャンプと左足振り上げ:外蓮脚)

の高さを上げていく練習で、一度感覚を休めて、また落ち着いた頃に回転数を上げる方法がよく、

4、接地から壁叉までの練習は、

圧腿でしっかりと壁叉の柔軟を行い、シミュレーションとして様々な角度から入ってきても、

確実な位置へ入れるようにして、

そこから、旋風脚は行わずに、自身で勢いをつけて重圧をかけた「しりもち型の壁叉着地」を練習して、

そこから、旋風脚からの連接~着地、を繰り返していけば、

だんだんと目標が見えてくると思います。

そしていつも最後にスクワットジャンプでの組み合わせの筋力トレーニングを行うと、

今から頑張って、秋頃に筋力の収縮が強くなって集中力が上がった頃に成果が出てくると思います。

それから「加油:jia you」ですが、

加える油という意味合いで日本語的な「頑張れ:頑なに張れ」というニュアンスではなく、車でもバイクでもアクセルを上げれば燃料が多く流れ込んで(まさしく加油)自発的に燃えに燃えてチャレンジする、という意味です。

加油!!

NARUさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス