
「鶴は千年、亀は万年」
これらは伝統中国での縁起の良い象徴です。
「亀」は呼吸の力が強いことから水に長く潜ることが出来て、甲羅で身を守り、その生命力は強く、亀と亀同士はみんなが仲良しです。
昨日、水曜日は休日でしたが天気もあいにくで、午後は地域の文化スポーツクラブの会議があったので午前中はのんびり過ごしていました。
たまにゆっくり過ごす時間というのも、感覚を休ませるので、普段あまり思い付かないことをも思うものです。
私には、1985年からの30年間の往来で中国がいつも身近なので、こういう人間になってしまいましたが、
ふと思い出せば、1985年当時は団体交流活動でしかビザが降りず、1986年から個人ビザが1ヶ月、そして年が経つごとに期間が長くなり、いまはビザ申請そのものがなくなりました。
当然普通世間一般の日本人なら、1980年代はスターウォーズを代表にアメリカの映画やテレビ、アメリカのロックンロールのような音楽、アメリカの食べ物、アメリカのファッションが人気で、
中国に関心を持つ人は、
当然、私のような武術大好き人間、三国志、水滸伝などの文芸、絵画、書道、漢詩、仏教関係、そしてそうした文化を愛する政財界の皆さんでした。
そうした中で、現代社会の日本人が中国を厭う理由を考えたら、
理由はいくつか見つかりました。
やはり飲食も文化も考え方もアメリカ的なものが好きで、いつしか政財界の方々も全く同じ理由だと思います。
年代で考えると、以前に小泉元首相がアメリカを訪問してブッシュ元大統領とキャッチ・ボールをしてブッシュ家のホーム・パーティーに呼ばれて、大好きなエルビス・プレスリーの真似をして熱唱をしていました。
思えば小泉さんの世代から下の私の20年上の団塊の世代の皆さんは、米国文化に慣れ親しみ、米国留学、米国滞在の仕事をしたりするのが花形だった世代です。
日本にもこの時代に影響を大きく受けた方々と、中国に関心を持ち影響を大きく受けた人とは、もの凄い数の差があって、
戦後の人口増加の背景を考えれば、圧倒的多数の50代から上の世代は米国好きで、米国政府に追随する政治家、大企業:財界人をとにかく何でも支持する方々が多い現実を知ることができます。
そして国内に一番多いのは、どちらもさほど興味も沸かず、流行があれば時に乗り、その時々の時分の報道での話題の内容に意識を置いて、そこからリアルタイムで考える方々が多いと思います。
私は基本的に日本国民は正直で、誠心・誠意・誠実さを尊ぶ国民性は現代でも数は減って来ているかも知れませんが、多いと信じています。
思えば私自身も実は、アメリカの音楽ではビーチ・ボーイズやサイモン&ガーファンクル、カーペンターズが好きで、アメリカ音楽に影響を受けた日本の音楽アーチストでは大滝詠一さん、山下達郎さんが好きで今でも聞いています。
2001年にアメリカで1ヶ月間滞在し、滞在した3ヶ所で最初のフロリダの皆さんは明るく、サンフランシスコはとても風情があって、ロス・アンゼルスのマリナ・デル・レイが金曜ロードショーの映像にあった夕日のヨット・ハーバーだったことを現地で理解し、とても心地良い空間でした。
そこには日本人の好きな「アメリカ」があって、私も好きになりました。
しかしながら、2001年9月4日に帰国して、その1週間後の金曜日に「9.11」が起こり、それから今までに「複雑な心境」が出来て、現在があります。
2003年には秋に、コネチカットへ胡堅強老師を訪ね、胡先生のUSA少林武術中心の活動で、米国的な白人も黒人も日系も中国系、韓国系もみんな中国武術を通じて老若男女の全世代が仲良く、武術活動を行いながら健気に頑張っている姿に大きな影響を受けました。
そのことが、今の私の活動の根幹にも繋がっています。
しかしながら、米国スタイルが好きな日本社会であるはずなのに、
日本でそうしたボーダレスな活動を実践してみたら、大変で、
韓流という流れが出来たら「韓国、韓国!!」大好き!
何故か政治問題で揉めたら「嫌韓、嫌韓!!」大嫌い!
一時期「2004年」の頃は、プロモーション・ビデオでは上海の浦東地区川沙で撮影されたサザン・オールスターズが歌った「夢に消えたジュリア」は、
全日空のCMソングにもなり、ヒットしていました。
(2008年の上海国際武術博覧会の開会式が川沙で行われ、式典の最中に日本の音楽アーティストで「夢に消えたジュリア」撮影隊からのイメージ要望と要求があって協力したロケ地はここだよ、と組織委員の友人から、そのことを教えて貰いました・・)
2008年 上海国際武術博覧会の模様
その当時は、今のシンガポール人気のように上海の人気が日本人の中でも高い時期がありました。
当時は中国いいな!
それが一ブームにもなりました(※その当時は、とても相互間にはいい流れでした)
しかしながら・・
その後、政治的な問題が日本と中国の間で起き、報道はずっと粘着質的に批判モードがどんどん流れたら、
中国は嫌!
中国も日本は嫌!
思うに、新聞雑誌報道での内容が、
「良い」とすれば「良い」「悪い」とすれば「悪い」とされる。
ピン、と来るのは「パブロフの犬」
条件反射(じょうけんはんしゃ)(あるいは条件反応)とは、動物において、訓練や経験によって後天的に獲得される反射行動のこと。ソ連の生理学者イワン・パブロフによって発見され、パブロフの犬の実験で有名になった。
パブロフが行なった実験は、以下のようなものである。
1、イヌにメトロノーム(ベル・ホイッスル・手拍子・足踏みと言う説もある)を聞かせる。
2、イヌにえさを与える。イヌはえさを食べながらつばを出す。
3、これを繰り返す。(上記の二つのプロセスを条件付けという)
4、すると、イヌはメトロノームの音を聞いただけで、唾液を出すようになる。
時代は変わらず、何時だって世界各国、どこでも報道内容では、誰でもが「パブロフの犬」
私は、愛する祖国日本、日本国民への想いと、その歴史総合文化的な2000年間の交流のある中国、人民の皆様へ敬意を忘れることはありません。
米国は、戦後に大きな影響を与え、日本国民は更に自由と平等を得て、今日まで発展して来ました。
私の願いは、日本は日本らしく、中国は中国らしく、韓国も韓国らしく、近隣のアジア同士、兄弟喧嘩、姉妹の喧嘩、夫婦喧嘩、親族の喧嘩、
これはあって当たり前、避けずに、話せば判る、
というよりはお互いの為に、善くなるようになるまで話し合い、語り合えばいいのです。
相互に、本音を話せば判る、それは、必ずできる。
もし、相互に、本音を話さなければ判らない、それなら、必ず何もできない。
日本はできる。
亀と亀同士は、言葉は話すことがなくとも、仲良しになれるように、
インド、東南アジア諸国、とうまくいくように、エネルギー世界一 ロシアとも必ずうまくいくはず。
そして米国国民は、日本国民も中国人民も韓国国民とも相性はいいはずです。
何故に、うまくいかないか、
そこには「国民不在」の何かがある。
そこが、現代社会の、〇〇国の人が〇〇国を厭う理由になっています。
あるいは、〇〇教の人が〇〇教を厭う理由にもなる共通点があります。
世界各国で、〇〇国政府・企業が、〇〇国を厭わせる理由を研究し、そこを相互に改善し、
世界各国で、〇〇国国民が、〇〇国国民を好きになれるように各国民同士が研究をすることも大事。
そして、
世界各国、〇〇国政府機関と要人が、〇〇国を厭わせられた理由を研究し、そこを相互に認識し
世界各国、〇〇国政府機関と要人が、〇〇国を好きになれなかった研究をすることが大事。
私は、こう思います。
ただ、ひたすらに戦争や紛争が起こることのない世界で、全体が経済的に安定し、すべてが和平:平和になっていくことだけを祈り、願っています。
今年の夏は、そういう記念の年になることだと実感しています。