
昨日は、2020年東京五輪の追加種目の1次選考通過の発表があり、多くの新聞やテレビ報道で伝えられたこともあって、盛り上がりを見せてきました。
しかしながら、1次通過での喜びはそれまでで、今は各種目の「国際連盟:IF」運営組織同士の戦いと、武術運営組織と、各個人個人の戦いの火蓋が切って落とされたばかりです。
※わーい、と単純に喜んでいるのは全くの「素人的」で、本当は「あと5年」で、
日本国内状況の組織体制で、
国際スタイルでの「散打」はどうするのか、最新「伝統武術ルール」はどうか、
器械持込みにおける準備、
「メダル獲得選手」の養成、
財政面、チケット売り上げでの評価など、
8月にある「ヒアリング」で、実際に突きつけられた問題はとても大きな課題の山積みです。
国際武術連合会 2015年 計画
日本国内では「現在:リアルタイム」の現況では単純に喜べないことばかりでもあるので、私は、兜(冑、かぶと)を引き締めたいと思います。
おそらく、日本国内での武術状況しか知らない皆さんは、国際的な普及度の盛り上がりのある「武術:WUSHU」の存在に対して、不思議に感じたこともあろうと思いますが、
第1次選考を通過した8競技は、座長を務める御手洗冨士夫経団連名誉会長は選考の決め手について「特に若者と五輪の高揚を重視して検討した結果」と説明。
という一文にも気付いて欲しいと思います。
ちょうど先月に御手洗冨士夫さんは、二階俊博さんと一緒に訪中し、いろいろとリアルタイムの国際経済や、スポーツ界での国際情勢を知ったことと思います。
そして現況日本全体での多くの思惑も絡んで、結構複雑な状況を察しています。
26の国際競技連盟(IF)から野球・ソフトボール、ボウリング、空手、ローラースポーツ、スポーツクライミング、スカッシュ、サーフィン、武術の8競技に絞った、
のですが、やはり開催地は日本、東京という立地で、
最有力候補は「野球・ソフトボール」だと思います。
そして、この今までのオリンピック界の流れでは、1項目では少なくて、3項目だと多い、
故に展望ある項目を試してみよう、という意味で採用は2項目を予測しています。
その中で最大ライバルは「空手」です。
2013年の追加項目で投票で揉めに揉めた「空手」との再戦になることも感じています。
しかしながら「サーフィン」は日本国内での競技人口が多く、ヨット競技が江ノ島で、隣の鵠沼海岸で開催、同時にビーチバレー予選、もあって手強いです。
そして、ボウリング、ローラースポーツ、スポーツクライミング、スカッシュ、なども既にフィットネス業界でも人気があり、
「日本国内競技」面での都合では、健康太極拳が主流な、武術は苦戦をするように見えています。
しかしながら、国際競技状況から見ると、私には将来性を含めて、老若男女全世代が長い期間に行えて、一帯一路計画を含めたユーラシア大陸全体の経済効果もあることを踏まえて、
「武術:WUSHU」はチャンスだと見ています。
私が知人の武術関係者に聞いていたところ、
「元々は2020年より、2024年を重視している、オリンピック発祥は欧州だから、欧州で完全に根付かせて永続的な正式項目化としたい」と言っていました。
昨日の報道で、あまり大きくは取り上げられていませんでしたが、2024年の開催地に「パリ」が立候補しました。
その他はドイツの「ハンブルグ」アメリカの「ボストン」が立候補していて、国際武術界での本当に高い水準を持つのは、既にそれらの地域です。
そして今現在の国際武術界では、フランス、パリ関係での、影響もあるアフリカ地域に普及を推し進めています。
7月下旬から遠征するシンガポール国際大会では、若年層での競技部門でチャレンジするライバルは実際は「中国」「シンガポール」「マレーシア」そして「ドイツ」と「ロシア」です。
そしてロシアは今現在モスクワに1200人の観客席のある、武術館と競技会場を合わせた「Wushu Palace in Moscow」を建設中です。

EUWF ヨーロッパ武術連盟
私の思うに、日本国内では、考えられない状況が、リアルタイムで刻一刻と世界中で進行中しています。
(※今現在、幾つかの「シミュレーション計画」を持っていますが、もし「2020年 東京五輪」で武術が項目化されても、残念ながら「世界レベル」を知らされて終わり、ということになったら残念です・・)
日本は全体的に、反応においてでは、江戸幕府での幕末も同じで、
組織機構的な今回もこうしたきっかけで判る通りに、日本語感覚では常に「後ろ手」になる、環境でもあるように「ロースターター」的なスタンスが一般的ですが、
私たちは、国際的な「速さ」を大事にしています。
国際常識としては、基本ですが、「速ければ、速いほど」適切な応対ができるのは基本中の基本です。
一先ず、スタートを切ったリアルタイムでは、確実な普及と誰であっても、必ず時間は過ぎることがあり、一番重要な「生涯的な心身の健全」での健身養生を大事にやっていきながら、純真な競技選手が出てきたら育てていきたいと思います。
(閑話休題)
今だから、言えることがある「昨年12月の記事」
タイトルは、日本、中国武術の五輪正式種目化を阻止へ・・バッハ新政権が空手を後押し
日本、中国武術の五輪正式種目化を阻止
日本組織関係者は取材の中で「2020年五輪への申請についてなどは、本部からの指示が出ていない」とコメントをした。
そして、
6月12日 中国紙での記事
この記事の内容を知ったのは「6月13日 土曜日」
日本国内にはまったく知らされていない情報で、武術は追加項目に入っているということの事実を知り、「えっ!?」と自身は思って 皆さんに記事内容をリアルタイムで、知らせようかな、と思ったけれど「何かの間違いじゃない」とか、落選してから、何だ・・とか思われたりするのが、嫌だったので身内には「22日 月曜日の報道に注目」とだけ言っておきました。
この1週間、これまでのプロセスを全体的に分析して判ったことがある。
今後は8月の「ヒアリング」での武術界での代表主席者と、その内容・・
国際武術連合会からの記事 6月24日付け