鳥


今は世界中がありとあらゆる物がインターネットでつながっていく、いわゆるIoT(インターネット・オブ・シングス)の時代を迎えたことを私は歓迎したいと思います。

それは今日の午前の野外太極拳は、天気予報の雲の流れを早めに読んで、途中で雨天になる可能性が高いので中止の連絡をしました。

もう長いところでは野外教室は13年間行っていることで、雨雲の流れの予測と実際の空の色で、かなり予測能力は鍛えられたと思います。

こうした時代の流れの中では、

今後は先見性のある視点でアクションを起こす思考の感覚の人と、常に後ろ手後ろ手に周って同じ思考で集団行動を起こす感覚の人々での差は大きくなるだろうと予測します。

現代日本社会は圧倒的に後者が多く、それも年代も上の世代の方々がとても多いように感じています。

統計の中でも1億2700万人の日本人口の中で、3200万人ほどが65歳以上なので、

これからの時代、65歳より下の9000万人はかなりの工夫をしていかないと、

悠々自適なライフワークの構築は難しいように思います。


その中でIoT(インターネット・オブ・シングス)の時代というのは大きなチャンスを含んでいると感じています。

しかしながら、先見性という直感は非常に重要で、

本能的な訓練をしていないと、それは育たない、と私は経験的に思います。


元々、私は子供の頃から直感を重視して生きてきた気がします。

というよりも、小さな時分から、世の中の動きや人の動きを見ているうちに、

「勘が鋭くなければ、必ず損をする」あるいは「騙される」と感じていました。

こうして時間が経つうちに、中国大陸との往来で交流が始まり、恩師の老師の考え方の影響もかなり大きいと思います。

そして10代後半には夏目漱石、芥川龍之介の作品に影響を受け、

孫子の兵法などが、また自身の戦略的思想や行動哲学に拍車をかけたと思います。


こうした感覚を持つようになった理由としては、

世の中は何かしら全体的にいつも動き、それは本心からではなく「やらされるもの」にいつも便乗していく、というものに信用が置けませんでした。


ちょうどその頃に、ある人から「心の中まで見抜かれているようで、怖い」と言われたことがありました。

その時の感想は、その人には言いませんでしたが、

「この現代日本社会の中では、見る目がないと、損ばかりをいつも握らされて、世の中に騙されるし、裏切られる。お坊ちゃんの貴方は、世間や世界の本質を理解していない・・危ない、危ない・・」そう思っていました。

今になって、やってきた武術活動での行動・アクションの数々の積み重ねで行ってきたことを振り返ってみると、ようやく私たちのオリジナルなコミュニティ:共同体では皆が無理なく、自然発生で出来上がった信頼における建設的な「秩序感覚」を構築できたことで嬉しく思っています。

ある意味では、これも学んだ中国大陸式だと思っています。


今でも、現代日本社会の中で、人間は言葉で何を言ったとしても、信用が出来ず、数々のアクションの成果と時間が経った中での「結果」が大事に感じます。

そして現代では「人が言う言葉」には、

「誰かからの指示や依頼されているから言う」「空想」や「願望」「報道の中でコメンテーターの所感」の鵜呑み、そうしたものにかなり関係していると思います。

そのために、実際とは異なるものでも、言動で行ってしまうことが原因だろうと感じます。

私自身は「自身の実際の見聞:見たもの、聞いたもの」そして調査、未来予測、そして総合的な思考から行動に入ります。

そして徹底することを重視して、ある期限までに到達できたら、ひと区切りをつけ、

そしてひと段落のためにも、そこから先のこともゆっくり考えたいためにも自身を開放する・・


こうした習慣が必然的に出来上がったことも、

それは、鳥が遠くへ飛ぶための必要性から翼の構造になっていくのと似ている気がします。


今は世界中における「力関係:パワーバランス」が歴史的な変遷の中にあり、そうした意味で今年は重要な区切りになる年になりました。

日本国内でも、多くの皆さんは今「試されて」いる真っ最中です。

相変わらずに、

「右を向け、と言われたら全員が右を向き、左へ向け、と言われたら 疑いなく全員で左へ向く」

今までにあった、「耐震偽装マンション販売」「捏造ダイエット」「食品偽装」「詐欺的医療行為」

「直ちに人体や健康に影響を及ぼすことはない」というような国会議員の無責任な言動内容の数々

「持ち上げたり、落としたり」

間違いや誤ちをした人間はいつも無責任で逃げ延びて、間違いや誤ちをしていない善良な人が責任を負わされて嫌な目に会う、

こうしたものを日本国内の中で全体が改善できる時代になってきている期待感は私も持っています。

IoT(インターネット・オブ・シングス)の時代の中で、

我々は今、何ができるだろうか・・・