紫陽花

九州では梅雨入り、の報道を聞き関東地方でも今後1~2週間ぐらいでは風向きの関係で南風の流れ込み具合いで入梅の気配を感じられるようになると思います。

立夏から約1ヶ月、一年間で最も快適で心身の感覚で拠り所になるバロメーターのような基準の感覚が構築できて、養生では「この感覚」に年間でいつも近ければ、

一年間で予防意識が必要なのは暑さ寒さのピーク時期だけ、だということが判り、年間のほとんどのすべては心身が健全な体内環境が整っているので、

世間一般にあるような心身の不安や病気の心配をすることもなく、自分自身の精神と肉体に自信が強くなって、それが実質的な「確信」を持てるようになります。

現代は、こうした伝統的養生と、正しい医学知識と本当の健康法の教養から理解すれば、ほとんど身体に心配をするような要素は可能性がなくなって、

より安心感を高めることができる時代になっています。

そうなれば、常日頃の仕事でも趣向でも何でも充実出来て、人生に楽しみが多くなると思います。

私達の活動では、それぞれに適材適所、それぞれのやり方で、それぞれに武術的発展になることを願っています。

今年は7月下旬~8月上旬でシンガポールで開催される国際大会に出場します。

今回は初めて海外で開催される「中国武術段位制 国際考試」が行われるので、将来的には日本で「中国武術段位制 国際考試」単独のイベントを行ってみたい試みもあるので、中国圏以外での大会を視察して、プロデューサーとしていろいろとアイデアを考えてみたいと思っています。

昨年の秋に、その準備を考え、この冬の寒い練習に推手を開始し、私達の謳い文句でもある「どなたでも」行えるよう試行錯誤し、

練習カリキュラムを構築し、今年既に3回行った「野外練習交流会」で、ほぼ全体に練習感覚を紹介できて、

昨日の健身養生班の練習でも、もう本番に向けた段位制スタイルで皆さんそれぞれのペースでできるようになり、

全体が軌道に乗った感触があるので、本当に良かったと思います。

中国武術段位制新規定は今現在中国全土の基準となり、今後10年間はこの活動と練習カリキュラムの普及・推進が国際基準でも同じ内容となりました。

国際的にも2024年のオリンピック項目化での布石もあって、日本以外のアジア地区は既に完了し、北米と南米は国際武術連合会のお膝元で普及は早くから行われ、ロシアを含むヨーロッパ連盟は既に2011年からスタートし、現在はアフリカ地域でも広められています。

私達も旧規定と同時進行から、2012年から新規定に軸を移し、現在は指導方法も日本版で確立できたので、今後はフィットネス業界や地方にも協力体制で行っていきたいと思います。

今年の目標としては、新しい健身養生班の皆さんがチャレンジして、戻ってきてからシンガポールのやり方や雰囲気を学び、

それを国内向けにアレンジして、これから先にその他の皆さんが「先達後学:先に達した人に後から学び」その感覚を更に工夫して高めていけば、このシステムの先駆者としての団体になれると思います。

そのことを荀子の云う、勧学編「青は藍より出て、藍より青し」のように、

藍染は藍が初めにあり、そこから青の染め方が生まれ、後に生まれた青が、藍よりも青々しい、学ぶこと、実践することは後の発展や繁栄にとつながっていく世の法則があると思います。

そして学び合い、切磋琢磨し合う中に、人間は相互信頼が生まれ、それらを長く継続努力し、それから「以心伝心」になっていくと思います。

世の中に今、

人々の正しく楽しい「連携」が少なくなっている時代で、私は中国で学んだ知恵や「以武会友」の実践を横浜武術院で始めて、もう14年経ちました。

最近「遊行上人」と呼ばれた「一遍上人語録」を拝読していて、「念力」の解説がありました。

そこには、「五力、信、勤、念、定、慧」の中の一つ、とあって、

その他4つは「信」の力、「勤」の力、「定」の力、智慧の「慧」の力です。

思うと物事はすべて「五力」によって後に決まっていくのだろう、という本質に気付きました。

自分の精神、肉体も然り、

自分の未来も然り。

人生は、学び、実践、人と人との縁、その積み重ねにあると思います。